相場といっても株の話ではありません。
女の相場の話ですw
クタビーチの街中を深夜歩いていると10Mおきに客引きに声をかけられます。
兄ちゃん、女はいらねーかと。
いや、ほんとにいたるところで声がかかるんですよ。
「いくら?」
試しにきいてみます。
「500000Rp!」
そのまま立ち去ろうとすると、
「ちょっとまってくれや、400000Rpでええよ!」
客引きのなかには流暢な日本語を操るもの(しかも、大阪弁だったりする!)も少なくなく、いかに日本人客が多いかを物語っています。
だいたいバリの売春婦の相場は日本円にして3千円から5千円というところでしょうか。
安いと思うなかれ。
現地の人の平均月収は1万円にも満たないといわれるインドネシアでは、かなり高い水準にあるといえるのかもしれません。
ビッグマック指数ってありますよね。
各国の経済力を測るための指数で、マクドナルドで販売されているビッグマック1個の価格を比較するというもの。
ビッグマック指数のほか、トール・ラテ指数(スターバックス指数)やコカコーラマップなどの指数もあるそうですが、それよりもてっとりばやいスタンダードな指標がこの売春婦の指数かと。
マクドナルドがない国はありますが、売春婦がいない国はないですから。
経済というものが、交換・分配などのプロセスを経て生産活動を調整するシステムであるならば、世界最古の職業といわれる売春婦の値段とその国の経済との結びつきは案外奥深いテーマなのかもしれません。
そんな理由から、見知らぬ土地へ行ったときは売春婦の値段が気になるんです。
ボラれない為の予防線を張るためにも、まず最初にチェックしておくべき指数なんですよね。
あれはたしか去年の株オフ会の3次会の席でしたか。
なにかのきっかけで世界の売春婦の値段のハナシになったんです。
酔っ払いながら、バンコクの女は2000Bだの、アムステルダムの女は昔は100ギルダーだっただの、中国の雲南省は100元だの、インドの女は100Rpだの、カンボジアのオンナはUS5ドルだの、ネタとして面白可笑しく喋っていたんです。
「いったい何人のオンナとヤッたんですか?」
辣腕トレーダーで知られるMさんが半ば呆れたような顔で訊いてきました。
「いや、いや、いや…」
ここでむきになって否定するとさらに座がシラけてしまいそうだったので黙ってました。
その瞬間ですね、世界中で女を買ってばかりいる人だという印象が定着してしまったのは(苦笑。
向かいに座っていたSさんの軽蔑したような視線が痛かったですww
いや、本当に女ばかり買っていたら、自分なんかとっくの昔にAIDSで死んでますって。
若干ハナシがそれましたが、売春という職業もまたインドネシアの地下経済、および観光産業を支える重要なファクターなんでしょうね。
政府も黙認してますから。
先進国から途上国に流れるお金のなかには、買春とかも多く含まれるんでしょう。
人間の性の要求は本能から来るもので、合法・違法に関わらず需要は無限大であり、たとえ金融危機でダウが3000ドルを割ろうとも風俗産業が衰退することはありえないと思いました。
性という切り口から世界経済を見渡すと、またいろんなモノが見えてきますよね。