【ブリヂストン】採算改善と市販用戻りで徐々に収益回復が…

[TIW藤根 靖晃さん]

採算改善と市販用戻りで徐々に収益回復が鮮明となろう

（1）TIW 予想PBR(09年12月末）1.22倍の株価水準に割高感はない、（2）自助努力によるコスト圧縮進捗と買い控えが続いた市販市場の戻りにより同社計画上ぶれが見込める、（3）採算の良い市販用タイヤ回復と原材料安による採算改善で、自動車部品セクターの中ではタイヤメーカーの収益回復がいち早く鮮明化する可能性が高くその代表銘柄である、などから市場平均を上回る株価推移をTIWは予想。

TIWの先般の取材では足元は国内新車用タイヤ需要が上向き、コスト圧縮が想定以上に進捗している様子。下期（7-12月）は高値購入の原材料在庫がほぼなくなり、昨年進めた値上げと原材料調達環境の好転で採算は大きく改善の見込み。また米国、アジアなどその他地域で期初想定したよりは需要は上回る見通し。同社はこうした状況を踏まえ6月25日の通期計画（期初予想との比較では上ぶれ）を改めて作成したが、TIWは（1）自助努力であるコスト削減の計画以上の進捗、（2）買い控えが続いた消耗品である市販用タイヤの同社想定以上の戻り、などを勘案し同社足元計画の上ぶれを予想。

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