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世界はカーブ化している(日経書評)
グローバル経済推奨派なデビッド・スミック氏が書いた
全米ベストセラー。
概要的には、新聞書評の流れなのだけれども、
実際に読んでみると
この本はもっと多面的で面白いと思う。
「グローバル経済の継続=世界の資金がちょっとしたことで一斉に動く=パニックになりやすい」
構図があるのは、異論がないところ。
この「ちょっとしたこと」って何なのさと考えてみても、
にわか玄人にもわかりにくいことが多いかと。
彼の実体験に基づいたそんなヒントが満載なのが、
実はこの書籍のミソだと思う。
★「6 諸行無常 ~1992年のポンド危機」
実際に当時、各国の主要人物とコンタクトを取りながら、
臨場感あふれる記述になっている。
背景にあるのは、独vs英の経済戦争。
あのとき英国は、市場の裏側で何が起こっているのか見抜けずに慢心、そして負けた。
現在、安心感すら漂い始めた市場が置かれている状況と
酷似しているように思える。
★終わりにある酒井氏の解説
デビットは陰謀論には一切触れず、正攻法で著述している。
しかし、最後の解説では酒井氏が、
この陰謀論に触れている。
陰謀論というとオカルティックで聞こえが悪いが、
酒井氏の描いた表現を理解できれば、
今後一切無視できないファクターだと実感できよう。
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