昔を懐かしむ前に

らいあんさん
らいあんさん
この不況に更なるリストラをして効率化していかなければ生き残っていけないっていう経営者とか政治家は本当に貧しい発想だと思う。

その効率化を貪欲に進めて利益を上げることで、多くの人を壊してしまったという今があるという事を忘れている。

今までアメリカの企業の効率性とかってのがやたら強調されてきて、派遣制度なんて取り入れてきたけれど、アメリカ企業の現状を見て、今でもそう思うのだろうか? 

これだけ派遣社員が増えても未だに派遣社員や契約社員の現状を理解していない方たちはたくさんいる。

先週NHKで広島電鉄の格差問題を特集していたのだが、そこでは全く同じ仕事をしているのに契約社員の給料は全然上がらないという問題があった。

労働組合が会社側に働き掛けて、会社側が正社員の給料を減らして、契約社員の給料を上げるという案を出したんだけれど、それが正社員に受け入れられなかった。僕が驚いたのは正社員側ののんきさみたいなものだ。

正社員側の言い分は”生活も苦しいし、給料は年数とともに上がっていくもの”という様な事だったと思う。大の大人がこれでは子どもに他人を思いやれとか言っても全く説得力はないと思う。当たり前だけれど契約社員にも生活はある。

ワタミの社長が数日前テレビで、”うちには派遣社員はいません。リストラもしていません。苦しくなったらまず役員のボーナスをカットして、それでも足りないなら社員の平均給与を下げます”と言っていたけれど、他の利益だけしか考えていないご高齢の経営者達もその姿勢を少しでも見習って欲しい。残り少ない人生を利益ではなく社会のために何ができるか考えて欲しいです。

今になって彼らが昔の日本人の倫理感を懐かしむのにはうんざりする。少なくとも貴方たちがその倫理感を壊してアメリカの真似をした今を作ってきたんだから。

”昔は良かった。”とか嘘をつく前に、出来る事はある。
2件のコメントがあります
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こんばんは。

いつもコメントありがとうございます。

僕が思うに思考が転換していないのは、主に40代後半ぐらいから後の世代じゃないでしょうかね。どんな状況でも自然に給料がアップして退職金が受け取れると思えるのは、逆にうらやましくさえなってしまいます。ある意味、のどかな時代だったんでしょうね。

やっぱり生き残っていくためには、日本型の資本主義を進化させて、みんなで痛みをシェアしていくしかないと思いますよ。

年配の人たちも若者の倍仕事が出来るのなら話は別ですが、悲しいかな、サラリーマンの能力はそんなに変わらないと思います。

もし今までの欧米やアメリカスタイルをこれからも日本が続けるならば、一番被害を受けるのが上の世代です。今から若者と競争するのはちょっと無理ですよね。そう言う事を考慮して、上の世代も覚悟を決めるべきではないでしょうか。
ZEPHYRさん
 らいあんさん、こんばんは!

 そうですね。「終身雇用」という旧日本的経営が崩壊した今でも、思考が転換していないというのが実情でしょうね。哀しい限りです。

 会社の経営というものは、「経営資源を如何に効率よく業務を進めるか」でしょうから、その経営資源の最たる「人」をおろそかにする企業は、先が知れてますよキット。

 厳しい状況なら、経営者はもっともっと知恵を絞るべきで、固定費を削減するより、利益を出す方法を重視すべきだと思います。そして、「厳しいなら、全社員で必死に、積極的に、前向きに考える風土」を創りたいですね!それで、苦境を乗り切った時には、素晴らしい共同意識がうまれると思います。

 「もう出来ない」は、「まだ出来る!」の証拠。人間の脳は思う以上に無限の可能性がありますよね。(*'-')ノ~*
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