デフレとインフレ

らいあんさん
らいあんさん
最近、元モルガン銀行のトレーダーだった藤巻武さんの本にはまっています。

藤巻さんいわく、個別の銘柄を見て、上がった下がったって騒いでもたいしてもうからないと言っている。

確かソロスやロジャースも同じ事を言っていますね。

一番大事なのは、今の景気の流れを把握することで、具体的には今がインフレかデフレなのかを判断し、それに適応した投資を選択する必要があるとのことです。

デフレだったら、お金の価値が上がるので、預金とか債権に投資するのが望ましいし、インフレだったら、逆に株や不動産にするべきだとのことです。

具体例で言うと、藤巻さんの考えによれば、村上ファンドの村上さんは、日本経済が重いデフレの時に、余分にキャッシュをたくさん持っている企業を買収し、その企業に投資や配当などでお金を使わせ、一気に企業価値を高めたとのこと。

また、楽天の三木谷さんがTBSを買収したのは、これから資産インフレが起こり、TBSがたくさん持っている土地が上がると判断したのが理由ではないかとの事でした。

でも自分自身が経済を勉強し始めた段階という事もあり、実際に今がインフレかデフレなのかどうかを判断するのって、非常に難しいという事に恥ずかしながら今気づきました。

経済学的にいえば、消費者物価指数が上がればインフレ下がれば(マイナスになれば)デフレとのことですが、実際はそう単純ではないようです。また、土地や株は物価には含まれず、日本のバブルのようにこれらだけが上がることを資産インフレと呼ぶのだそうです。

でも今はデーター上は、消費者物価指数は下がっているけれど、たとえば週刊誌の値段なんかは昔に比べてすごく上がっているし、缶ジュースだって、僕が高校生の頃は、100円だったのに、120円とかになっている。プロ野球選手だって、昔はプロ野球で1億円プレーヤーなんて、一人いるかどうかだったのに、今は数年で達成するのも珍しいことではなくなりました。

そう考えると今はインフレではないかなぁとも思う。このあたりはまだよくわからないので、もう少し、勉強が必要ですね。

ちなみにオニールは、この考えと同じ事を、マクロ的な要因ではなく、実際の市場の出来高と株価を見て、そのデーターから判断しているのだと思う。そして市場で売り越しが続いて下降トレンドになったら、個別の銘柄とかに関係なく、手をだすべきではないと言っています。
2件のコメントがあります
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Zephyrさん、

いつもコメントありがとうございます。

上がっている株を買うといのを読んだ時は僕も正直驚きました。そんなこと考えたこともなかったので。

でもちょっと考えてみると、心理的には上がりだしたらみんな更に上がると思うし、下がりだしたらみんな更に下がると考える傾向があるので、理にかなっているんですよね。これを読んでから底値で買うことには極力慎重になりました。

オニールの本は自分の今迄の固定観念を良い意味で見事に壊してくれましたね(笑)。

ただ今の相場で高値を狙うのは危険だと思います。要は使い分けですね。
ZEPHYRさん
 らいあんさん、こんばんは!
 
 デフレとインフレは、専門的に追求していけば、きっと意見が分かれる問題でしょうね。様々な指標で、いろんな観点から測定しますよね。個人的には、経済のベースが貨幣にあると思うので、日銀のHPとか面白いと思いますよ。

 話は変わりますが、オニールさんで印象深いのは「上がっている株を買う」という言葉です。
 私にとっては、新鮮なものでした。「上がっている株を見ると売り場を探す」という思考が自分にあったようです。
 思考が大衆化している時は、勝てない気がするので、上記のような思考もやはり大衆化したものだったのかなぁと思います。株というか市場に対する見方も少しづつ変わってきた感じがします。すごく勉強になります!(*'-')ノ~*
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