契約書に実印を押してきた。
その場で手付金が相続人達に振り込まれ、
あとは3月の引き渡しを待つばかりになっている。
その間に、遺跡など出てこないことを祈る。
出てきてしまうと、発掘にかかる費用は売主にかかってくるという。
鎌倉辺りだと、こうした遺跡がゴロゴロと出てきてしまうので、
ある売主は、その費用を補填することになって、
受取金額がとてつもなく減ってしまったのだという。
恐ろしや。
ただ、オイラの売り地の周辺は、すでに売られており、
遺跡など微塵も出てきていないので、大丈夫ですよと
テラス担当者は言うのだった。
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また、藤沢市の場合、
不明瞭だった土地の測量を、正確を期すべく市が測量し直すというイベントが8年くらい前に行われた。
その測量図が、今回の売買にあたって利用できないか、
という主張を、相続人Bが発言し、再確認作業となっている。
もしも、これが認められると手続き費用が浮くので、
またまた相続人Bのファインプレーとなるのだが。
テラスによれば、市の測量図も一部に不備があり、
なので測量し直しとなっていたのだが、
D社との掛け合いによって、その不備のある一部だけ測量し直せば
通用しそうだとなり、相続人Bの主張が通る可能性が出てきている。
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そして、一時期は、オイラと相続人Bとの間で、
相続人Bの失態により険悪な雰囲気があったのだが、
(もしも裁判沙汰に落ちいってしまった場合、相続人Bとその子が窮地に)
なんとか笑って済ませた。
その後、相続人Bによる安値売買の拒否によって、
今回のD社との高額契約にたどり着いたのだから、
これはもう、相続人Bの大逆転ファインプレーというよりない。
相続人Bに感謝するしかないんじゃないのと、
相続人Aと笑いながら話したのが、ついこの間のことのようだ。
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残念だったのは、スナック門が紹介してくれた「への付く会社」がドロップアウトしてしまったことだ。
スナック門の聞いた話によると、この担当者はもしもD社がこの話に乗ってきたら、1億円出してもいいと言っていたという。
なんとか競わせたかったが、「への付く会社」の担当者が、
いろいろあって降りてしまったのだった。
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というわけで、D社にとっては、想定より割安で買えたと考えていると思う。
オイラ達売り主から見れば、最後は3で割って税金払ったら、
億に手が届こうが届かまいが、手取り金額はあまり変わらないので、
そう腹を立てることはない。
結局、不動産仲介業の株式会社テラスにたどり着いたことが、幸運だった。
地場不動産業者の提示金額より6割以上も高い開発本社筋の案件を、
ガンガン紹介できるってのがすごすぎる。
不動産開発本社筋の案件というのは、年次で定められた予算計画を実行することが命題なため、地場不動産の相場が当てはまらないという。
このように株式会社テラスを知っているか知らないかで、
不動産売買は大きく変わってしまうので、
これから遺産相続される向きがあったら、
とにかくテラスに連絡とった方が賢明です。