こんにちは。動点Pです。
さっそく指数を確認しておきましょう。
2/20 値 前週比 年初来
S&P500 4348.87 -1.58% -9.48%NASDAQc 13548.07 -1.76% -14.53%
週Stoch RSI %K
S&P500 8.12
今週も下がりました。ある程度予測できたことですが、状況はどんどん悪くなっています。ロシアはウクライナ侵攻をやめないですし、アメリカのインフレは収まる気配がありません。困ったものです。先週、石油やエネルギー株はまだ持っていると言っていましたが、週明けすぐに売り払ってしまいました。ロシアの動向がまったく読めず、リスクが大きすぎると判断したからです。いまはほとんどを現金に戻しています。私は、今後もアメリカの相場は下がる可能性があると思っています。
S&P500を一目均衡表でみてみましょう。図を添付します。
1.転換線は基準線よりも下にあり
2.遅行スパンはローソク足を下抜けしていて
3.ローソク足が雲の下にいます。
つまり現状は3役暗転していて、下落トレンドにあります。個別銘柄に投資するとしても、これが3役好転するまでしばらく待ってみてもいいかなと思っています。
個人で投資をするなら、いくら休んでいても誰にも怒られないですし、相場がずっと下がり続けることもないわけで、どこかで反転するはずです。暖かい相場をのんびり待とうと思います。
S&P500が今後も下がる可能性があると考えているのは、FINRAの証拠金負債残高が減っているからです。
Margin Statistics / FINRA
証拠金負債残高は信用買残とほぼ同じで、アメリカ市場でどのくらい信用買残があるかを示しています。先日2022年1月分が発表されたのですが、これがガクンと下がっていました。図を添付します。つまりアメリカでは信用買がかなり減ったということです。歴史的に、この証拠金負債が減ると、その後、株価も下がることがわかっています。私も以前、証拠金負債残高とS&P500のデータを使って因果性テストを行いましたが、やはりこの関係が支持されています。
証拠金負債残高が減少している件
もちろん確実に今後下がる、といっているわけではなく、下がる可能性がある、と言っていることにご注意ください。
FRBは2月でテーパリングを終了し、3月からいよいよ政策金利を上げます。0.25%なのか0.5%なのかが問題になっていますが、いずれにしてもショックは避けられないのではないかと思っています。
私の個人的な考えですが、パウエル議長はウクライナ問題を受けて、0.25%にするのではないかと思っています。ただし、ウクライナ問題によるアメリカ経済への影響は冷静に考える必要があると思います。天然ガス、原油、穀物の価格は今後さらに上がる可能性はありますが、アメリカ経済にとってはいいところもあります。アメリカはすでに天然ガス、原油、穀物を自給自足できますし、輸出もできます。エネルギーや農作物に関連した企業の収益は上がるかも知れません。
そのため、ウクライナ問題よりも、アメリカ国内のインフレのほうがより深刻ではないかと考えています。現状、FRBが政策金利を上げることでインフレを抑制しようとしていますが、おそらくこれでは間に合わず、政策的な引き締めを行う必要が出てくるものと思っています。すなわち、総量規制や増税です。こうした議論が出てきたらアメリカの景気は黄色信号と思います。
最近よくリセッション(景気後退)が懸念されていますが、アメリカの小売売上高は、予想よりも高い値が出ています。
小売売上高 [前月比] / Yahoo!ファイナンス
そろそろコロナも終わりそうですし、アメリカの個人消費はまだ底堅いのかもしれません。
まとめると、今後のアメリカ市場はよくわからないところもありますが、全体に下がるリスクが大きい以上、少し休んでいるほうがよいと思っています。個別銘柄を買うのはトレンドがはっきりと上向きになってからでよいのではないでしょうか。一方、インデックスの積立は粛々とやればいいと思います。
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日本市場は相変わらず厳しいですね。。こちらも同様に、少なくともウクライナ問題が落ち着くまでは様子見を続けようと思っています。待てば海路の日和ありといいますし、辛抱強く待つことにします。待っている間にいろいろと銘柄を調べて、今後上がりそうな銘柄をみつけておきます。
少し空気がぬるくなって、春めいてきました。花粉が飛び始めてつらい季節でもあるのですが、暖かくなるとやる気もでるように感じ、活動的になります。このままコロナが収束して遊びにいけるようになるといいですね。
ではではー。