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グローセルのニュース
■業績動向
● 2020年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
グローセル<9995>の2020年3月期の連結業績は、売上高が68,664百万円(前期比12.3%減)、営業損失61百万円(前期は820百万円の利益)、経常利益が5百万円(同99.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は65百万円(同90.7%減)となった。
製品別売上高は、集積回路が46,342百万円(同15.0%減、売上高構成比率67.5%)、半導体素子が11,520百万円(同8.7%減、同16.8%)、表示デバイスが1,535百万円(同18.8%減、同2.2%)、その他9,265百万円(同0.4%減、同13.5%)であった。なお注力商品であるSTREALの売上高(その他に含まれる)は約500百万円(前期約200百万円)となり、金額はまだ小さいが順調に拡大している。
分野別売上高は、産業用24,500百万円(同20.2%減、同35.7%)、自動車が35,000百万円(同5.4%減、同51.0%)、アミューズが500百万円(同16.7%減、同0.7%)、民生・OA・通信が8,600百万円(同13.1%減、同12.5%)であった。各製品、各分野で減収となっているが、対売上高構成比は前期と大きく変わっておらず、結局は市場全体の低迷により減収となったと言える。
売上総利益率は9.0%(前期9.3%)へ低下したが、その要因は、比較的利益率が高かった日立製のマイクロデバイスが生産中止により売上高が減少したこと、一部原材料価格の上昇があったことによる。その結果、売上総利益額は6,214百万円(前期比14.8%減)となった。一方で販管費は、社名変更に関連した経費増(約100百万円)、半導体ひずみセンサー「STREAL」研究開発費の増加(前期比で約100百万円増)、従業員向けESOPに関連した費用増80百万円などの一過性費用増があったが、通常の一般経費を抑制したことから金額は前期比3.0%減となった。しかし減収に伴い対売上高比率は9.1%(前期8.3%)となり営業損益は61百万円の損失となった。しかしこれらの一過性の費用増を除けば、営業黒字を確保していたことになる。
(2) 財務状況
2020年3月期末の流動資産は前期末比で1,964百万円減少し27,764百万円となったが、主に現金及び預金の増加1,167百万円、受取手形及び売掛金の減少1,386百万円、棚卸資産の減少1,017百万円などによる。固定資産は4,297百万円(前期末比21百万円増)となったが、有形固定資産の増加19百万円、無形固定資産の増加16百万円、投資その他の資産の減少13百万円による。この結果、2020年3月期末の資産合計は32,061百万円(同1,943百万円減)となった。
一方で、負債合計は前期末比1,093百万円減の9,511百万円となったが、主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金が794百万円減、短期借入金が99百万円減、固定負債のうち、長期借入金が72百万円減などによる。純資産は、主に配当金支払いによる利益剰余金の減少246百万円などにより前期末比850百万円減の22,550百万円となった。この結果、2020年3月期末の自己資本比率は70.3%(前期末68.8%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは1,774百万円の収入となった。また投資活動によるキャッシュ・フローは207百万円の支出となり、フリーキャッシュ・フローは1,567百万円となった。財務活動によるキャッシュ・フローは386百万円の支出であった。この結果、2020年3月期中の現金及び現金同等物は1,167百万円増加し、期末残高は5,009百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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● 2020年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
グローセル<9995>の2020年3月期の連結業績は、売上高が68,664百万円(前期比12.3%減)、営業損失61百万円(前期は820百万円の利益)、経常利益が5百万円(同99.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は65百万円(同90.7%減)となった。
製品別売上高は、集積回路が46,342百万円(同15.0%減、売上高構成比率67.5%)、半導体素子が11,520百万円(同8.7%減、同16.8%)、表示デバイスが1,535百万円(同18.8%減、同2.2%)、その他9,265百万円(同0.4%減、同13.5%)であった。なお注力商品であるSTREALの売上高(その他に含まれる)は約500百万円(前期約200百万円)となり、金額はまだ小さいが順調に拡大している。
分野別売上高は、産業用24,500百万円(同20.2%減、同35.7%)、自動車が35,000百万円(同5.4%減、同51.0%)、アミューズが500百万円(同16.7%減、同0.7%)、民生・OA・通信が8,600百万円(同13.1%減、同12.5%)であった。各製品、各分野で減収となっているが、対売上高構成比は前期と大きく変わっておらず、結局は市場全体の低迷により減収となったと言える。
売上総利益率は9.0%(前期9.3%)へ低下したが、その要因は、比較的利益率が高かった日立製のマイクロデバイスが生産中止により売上高が減少したこと、一部原材料価格の上昇があったことによる。その結果、売上総利益額は6,214百万円(前期比14.8%減)となった。一方で販管費は、社名変更に関連した経費増(約100百万円)、半導体ひずみセンサー「STREAL」研究開発費の増加(前期比で約100百万円増)、従業員向けESOPに関連した費用増80百万円などの一過性費用増があったが、通常の一般経費を抑制したことから金額は前期比3.0%減となった。しかし減収に伴い対売上高比率は9.1%(前期8.3%)となり営業損益は61百万円の損失となった。しかしこれらの一過性の費用増を除けば、営業黒字を確保していたことになる。
(2) 財務状況
2020年3月期末の流動資産は前期末比で1,964百万円減少し27,764百万円となったが、主に現金及び預金の増加1,167百万円、受取手形及び売掛金の減少1,386百万円、棚卸資産の減少1,017百万円などによる。固定資産は4,297百万円(前期末比21百万円増)となったが、有形固定資産の増加19百万円、無形固定資産の増加16百万円、投資その他の資産の減少13百万円による。この結果、2020年3月期末の資産合計は32,061百万円(同1,943百万円減)となった。
一方で、負債合計は前期末比1,093百万円減の9,511百万円となったが、主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金が794百万円減、短期借入金が99百万円減、固定負債のうち、長期借入金が72百万円減などによる。純資産は、主に配当金支払いによる利益剰余金の減少246百万円などにより前期末比850百万円減の22,550百万円となった。この結果、2020年3月期末の自己資本比率は70.3%(前期末68.8%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは1,774百万円の収入となった。また投資活動によるキャッシュ・フローは207百万円の支出となり、フリーキャッシュ・フローは1,567百万円となった。財務活動によるキャッシュ・フローは386百万円の支出であった。この結果、2020年3月期中の現金及び現金同等物は1,167百万円増加し、期末残高は5,009百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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