白洋舎、今期経常を一転29％増益に上方修正

　白洋舎 <9731> [東証Ｓ] が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比75.3％増の19.2億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の13億円→17.5億円(前期は13.5億円)に34.6％上方修正し、一転して29.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4億円→8.5億円(前年同期は13.3億円)に2.1倍増額し、減益率が69.8％減→35.9％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比4.0％減の10.3億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の7.3％→8.3％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１）連結業績予想の修正につきましては、本日開示の2023年12月期第３四半期（累計）の実績が計画値を上回ったことを踏まえ、第４四半期会計期間の業績見込みについても再検討した結果、売上高、営業利益、経常利益について、前回予想を上方修正いたします。具体的には、レンタル事業において、ホテル等取引先の稼働が予想を上回ったこと、構造改革による固定費圧縮や適正な経費管理に努めたこと等によるものであります。親会社株主に帰属する当期純利益については、経常利益の増加並びに繰延税金資産の計上等による税金費用の減少により、前回予想を上方修正いたします。２）個別業績予想の修正につきましては、2023年12月期第３四半期（累計）の実績が計画値を上回ったことを踏まえ、第４四半期会計期間の業績見込みについても再検討した結果、売上高、経常利益について、前回予想を上方修正いたします。具体的には、レンタル事業において、ホテル等取引先の稼働が予想を上回ったこと、構造改革による固定費圧縮や適正な経費管理に努めたこと等によるものであります。当期純利益については、特別損失として子会社合併に伴う抱合せ株式消滅差損を約96百万円(見込み)計上するものの、経常利益の増加並びに繰延税金資産の計上等による税金費用の減少により、前回予想を上方修正いたします。　　　　・繰延税金資産の計上について（連結・個別）当社は、連結子会社である共同リネンサプライ株式会社を吸収合併(2023年10月１日付)いたしました。それに伴い、共同リネンサプライ株式会社の繰越欠損金を引き継ぐこととなり、当社において、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、2023年12月期第４四半期において、繰越欠損金に対する繰延税金資産を計上する見込みとなりました。なお、税金費用への影響額としては、約480百万円の減少を見込んでおります。※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後のさまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。