藤田観が反発、第２四半期は新規ホテル順調で売上高５．２％増

　藤田観光＜9722.T＞が反発。８日取引終了後、今１４年１２月期第２四半期（１～６月）の連結決算を発表。売上高３０８億２６００万円（前年同期比５．２％増）、営業損益７３００万円の赤字（前年同期１億５３００万円の赤字）になった。売上高は広島、仙台のワシントンホテルなどの新規事業が順調に立ち上がり、従来予想並みだったが、広告宣伝や投資の一部を第３四半期以降に先送りしたことで、損益が計画よりも改善した。
　通期は売上高６４５億円（前期比３．８％増）、営業利益１３億円（同７．９％増）と従来予想を据え置いている。
　同日、由布院温泉に全棟露天風呂付きの高級旅館「由布院緑涌（りょくゆう）」を１０月初旬に開業することを明らかにした。大分県由布市は年間約４００万人の観光客、約７０万人の宿泊客が訪れ、九州エリア内でも高価格帯の旅館が多いブランド化された温泉地で、近年は韓国など海外からの来客も増加。同社は箱根、伊東などの温泉地をはじめとした観光地で小涌園ブランドのホテル、旅館温浴施設を運営しており、新施設開業で一段の利用増加が期待される。

藤田観の株価は１３時２分現在３７３円（△９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）