クレオ、今期経常を一転21％減益に下方修正

　クレオ <9698> [東証Ｓ] が3月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の12.6億円→8.7億円(前期は11億円)に30.4％下方修正し、一転して20.8％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8.9億円→5.1億円(前年同期は6.1億円)に42.7％減額し、一転して16.2％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年3月期の通期業績につきまして、ソリューションサービス事業を除く各事業は市場のIT投資拡大などの追い風を受けた主要顧客の受注拡大等により堅調に業績推移いたしました。ソリューションサービス事業につきましては、戦略的受注プロジェクトにおいて発生した高原価状態の影響により、プロジェクト収束へ向けた開発コストの増加、要員に対する機会損失などが発生したこと、製品サービスでライセンス形式から利用料形式へのクラウドシフトが加速したことなどにより通期の前回発表予想を下回る見込みとなり、最新の業績動向を踏まえた結果、2023年3月期通期業績予想数値を修正することといたしました。　なお2023年3月期の年間配当金は、当初計画通り1株当たり40円を予定しております。＜今後について＞　戦略的受注プロジェクトの進捗につきましては、2023年3月期中の収束を予定しております。本プロジェクトのシステム開発段階においては高原価な状態となりましたが、中長期的な視野で受注した案件であり、今後の運用保守において安定的に業績貢献していくプロジェクトとなっております。