常磐興、今期最終を一転12％増益に上方修正

　常磐興産 <9675> [東証Ｓ] が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比29.0％増の10.7億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の4.1億円→7.2億円(前期は6.4億円)に75.6％上方修正し、一転して11.6％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の4.1億円の黒字→7.2億円の黒字(前年同期は0.9億円の赤字)に74.7％増額した計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終利益は前年同期比11倍の10.8億円に急拡大したが、売上営業利益率は前年同期の4.7％→4.5％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月期通期連結業績予想につきましては、売上高、営業利益、経常利益は前回予想並みですが、下記の要因により親会社株主に帰属する当期純利益は、前回予想を上回る見通しであります。・特別利益の増加災害に係る受取保険金の内約１億円が来期にずれ込むと見込まれるものの、投資有価証券売却益の増加分約１億80百万円がこれを上回るため。・特別損失の減少災害による損失において復旧に係る工法の見直し等による修繕費用約１億円の減少。・法人税等調整額(益)の計上当期の業績及び今後の業績動向を勘案し、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、回収が見込まれる部分について法人税等調整額(益)を計上。（注）本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的と判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。