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兵機海運のニュース
*13:06JST 兵機海運 Research Memo(6):経営の効率化や業務改善等で、財務基盤の強化が進む
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
(1) 財務状況
兵機海運<9362>の2023年3月期末における資産合計は12,794百万円となり、前期末比176百万円増加した。流動資産は3,856百万円となり、同66百万円減少した。これは主に、現金及び預金の減少174百万円に対して、売掛金の増加110百万円等によるものである。固定資産は8,937百万円となり、同242百万円増加した。これは主に、兵庫埠頭物流センター内に危険品倉庫1棟を増設したことによる有形固定資産の増加342百万円、時価の上昇等による投資有価証券の増加281百万円に対して、減価償却による固定資産の減少369百万円等によるものである。
2023年3月期末における負債合計は8,793百万円となり、前期末比367百万円減少した。流動負債は4,596百万円となり、同24百万円増加した。これは主に、賃金規定改定に伴う賞与引当金の増加158百万円等に対して、短期借入金の減少64百万円、買掛金の減少41百万円等によるものである。固定負債は4,197百万円となり、同392百万円減少した。これは主に、長期借入金の減少435百万円に対して、繰延税金負債の増加22百万円、船舶修繕引当金の増加17百万円等によるものである。
2023年3月期末における純資産合計は4,000百万円となり、前期末比543百万円増加した。これは主に、利益剰余金の増加329百万円やその他有価証券評価差額金の増加189百万円等によるものである。
(2) 経営指標
同社では経営指標として、自己資本比率、売上高経常利益率、ネットD/Eレシオを重視している。同社は、船舶・倉庫等の大型設備を必要とする事業特性から、自己資本比率は高くない。こうしたなか、財務体質の強化を図るために、自己資本比率30%を確保することを目指している。また、経営のさらなる効率化を図り、売上高経常利益率5%、ネットD/Eレシオ1.0倍以下を目指すことも視野に入れている。
2023年3月期末の自己資本比率は前期末比で3.9ポイント改善し31.3%となり、目標とする30%を達成した。売上高経常利益率は前期と同じ3.3%だった。ネットD/Eレシオは前期末比マイナス0.2ポイントの1.2倍となり、こちらも目標とする1.0倍以下に近づいた。今後も引き続き、経営の効率化や業務改善に取り組む方針である。
(3) 連結キャッシュ・フロー計算書
2023年3月期の各種キャッシュ・フローの概要は以下のとおりである。
a) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、獲得した資金は775百万円(前期は633百万円の獲得)となった。主な内訳は、税金等調整前当期純利益623百万円、減価償却費369百万円、賞与引当金の増加158百万円等に対して、法人税等の支払額221百万円、売上債権の増加97百万円、仕入債務の減少56百万円等によるものである。
b) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、使用した資金は302百万円(前期は1,061百万円の使用)となった。主な内訳は、固定資産の取得による支出321百万円、短期貸付金の増加37百万円等に対して、固定資産の売却による収入42百万円等によるものである。
c) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、使用した資金は658百万円(前期は379百万円の獲得)となった。主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,200百万円、配当金の支払額107百万円等に対して、長期借入れによる収入600百万円等によるものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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3. 財務状況と経営指標
(1) 財務状況
兵機海運<9362>の2023年3月期末における資産合計は12,794百万円となり、前期末比176百万円増加した。流動資産は3,856百万円となり、同66百万円減少した。これは主に、現金及び預金の減少174百万円に対して、売掛金の増加110百万円等によるものである。固定資産は8,937百万円となり、同242百万円増加した。これは主に、兵庫埠頭物流センター内に危険品倉庫1棟を増設したことによる有形固定資産の増加342百万円、時価の上昇等による投資有価証券の増加281百万円に対して、減価償却による固定資産の減少369百万円等によるものである。
2023年3月期末における負債合計は8,793百万円となり、前期末比367百万円減少した。流動負債は4,596百万円となり、同24百万円増加した。これは主に、賃金規定改定に伴う賞与引当金の増加158百万円等に対して、短期借入金の減少64百万円、買掛金の減少41百万円等によるものである。固定負債は4,197百万円となり、同392百万円減少した。これは主に、長期借入金の減少435百万円に対して、繰延税金負債の増加22百万円、船舶修繕引当金の増加17百万円等によるものである。
2023年3月期末における純資産合計は4,000百万円となり、前期末比543百万円増加した。これは主に、利益剰余金の増加329百万円やその他有価証券評価差額金の増加189百万円等によるものである。
(2) 経営指標
同社では経営指標として、自己資本比率、売上高経常利益率、ネットD/Eレシオを重視している。同社は、船舶・倉庫等の大型設備を必要とする事業特性から、自己資本比率は高くない。こうしたなか、財務体質の強化を図るために、自己資本比率30%を確保することを目指している。また、経営のさらなる効率化を図り、売上高経常利益率5%、ネットD/Eレシオ1.0倍以下を目指すことも視野に入れている。
2023年3月期末の自己資本比率は前期末比で3.9ポイント改善し31.3%となり、目標とする30%を達成した。売上高経常利益率は前期と同じ3.3%だった。ネットD/Eレシオは前期末比マイナス0.2ポイントの1.2倍となり、こちらも目標とする1.0倍以下に近づいた。今後も引き続き、経営の効率化や業務改善に取り組む方針である。
(3) 連結キャッシュ・フロー計算書
2023年3月期の各種キャッシュ・フローの概要は以下のとおりである。
a) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、獲得した資金は775百万円(前期は633百万円の獲得)となった。主な内訳は、税金等調整前当期純利益623百万円、減価償却費369百万円、賞与引当金の増加158百万円等に対して、法人税等の支払額221百万円、売上債権の増加97百万円、仕入債務の減少56百万円等によるものである。
b) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、使用した資金は302百万円(前期は1,061百万円の使用)となった。主な内訳は、固定資産の取得による支出321百万円、短期貸付金の増加37百万円等に対して、固定資産の売却による収入42百万円等によるものである。
c) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、使用した資金は658百万円(前期は379百万円の獲得)となった。主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,200百万円、配当金の支払額107百万円等に対して、長期借入れによる収入600百万円等によるものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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