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バリュエンスホールディングスのニュース
■要約
SOU<9270>は、ブランド品や貴金属、骨董・美術品など高額なラグジュアリーリユース品の買取と販売を行っている。Webマーケティングによる訴求、買取専門店による買取、オークションによる販売、商品管理システム「SOU Brain」によるデータ重視の経営など、同社のビジネスモデルはレガシーなリユース業界の中で極めて先進的で独自性が強い。こうした差別化されたビジネスモデルを背景に同社は急成長を続け、設立後わずか7年で株式を上場するに至った。同社は現在、買取拠点の拡大や小売のオムニチャネル化など業容の拡大を図っている。さらに将来の成長へ向けて、海外での買取拠点や販売機会の拡大、IT技術やインターネット活用によるデジタルとリアルの融合などの推進、既存事業の拡大とともに新たな視点によるサービスの開発も進める考えだ。
同社はWebマーケティングを駆使し、全国に展開する74店舗(2019年8月末)の買取専門店に一般消費者を集客することで、大量の商品を買い取っている。買い取った商品は平均2日で本部に集められ、検品・メンテナンスののち当月~翌月の業者向けオークションに出品される。このため、安定した高回転の商売が可能となっている。また、一部小売による販売もあり、ヴィンテージ品などを中心にリアル店舗とECで販売している。このような集客力、買取力、販売力を背景に集積された大量のデータは、自社開発した商品管理システム「SOU Brain」で分析・管理している。買取専門店の多店舗展開やシステムを自社開発するITリテラシーの高さも、従来のラグジュアリーリユース業界にはない同社の大きな特徴と言うことができる。
同社は2020年8月期以降を第2創業期と位置付け、成長戦略を加速する考えである。成長戦略でコアとなる事業は、(1)販売面ではグローバルプラットフォームの開発・展開及び海外業者の開拓、(2)仕入面では国内買取拠点の拡充及び買取拠点の世界展開へ向けた市場調査の強化、(3)利用者のLife Time Value向上に向けた資産管理アプリ「Miney」の充実の3点。その中でもグローバルプラットフォームを重点施策としている。この目的は現状の国内オークションの仕組みを拡張して海外の業者を取り込むことである。そのためにも完全オンライン化を目指す必要があり、オンライン化により既存の国内業者の囲い込みや海外業者の取り込みに加え、国内で取りこぼしていた地方などの業者も確保する計画である。その上で、同社・業者・一般消費者の三者三得を狙う。
2019年8月期の業績は売上高37,799百万円(前期比19.9%増)、営業利益2,240百万円(同19.4%増)となった。売上高は買取専門店やオークションの増加により拡大し、円高や低採算の地金取扱量増による売上総利益率の低下はあったが、売上好調を背景とした販管費率改善により営業利益も2ケタ増となった。同社は2020年8月期業績を売上高43,700百万円(同15.6%増)、営業利益2,650百万円(同18.3%増)と見込んでいる。買取専門店の増加により売上高は順調増、前期低下の反動から売上総利益率の改善も期待でき、営業利益は2ケタ増の見込みとなっている。新たな成長戦略の効果は2020年8月期以降に顕著に現れてくると予想されることから、第2創業期における業績拡大に期待したい。
■Key Points
・差別化されたラグジュアリーリユースカンパニー
・2020年8月期も2ケタ増益予想と高成長継続へ
・2020年8月期以降を第2創業期とし新たな成長戦略を展開
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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SOU<9270>は、ブランド品や貴金属、骨董・美術品など高額なラグジュアリーリユース品の買取と販売を行っている。Webマーケティングによる訴求、買取専門店による買取、オークションによる販売、商品管理システム「SOU Brain」によるデータ重視の経営など、同社のビジネスモデルはレガシーなリユース業界の中で極めて先進的で独自性が強い。こうした差別化されたビジネスモデルを背景に同社は急成長を続け、設立後わずか7年で株式を上場するに至った。同社は現在、買取拠点の拡大や小売のオムニチャネル化など業容の拡大を図っている。さらに将来の成長へ向けて、海外での買取拠点や販売機会の拡大、IT技術やインターネット活用によるデジタルとリアルの融合などの推進、既存事業の拡大とともに新たな視点によるサービスの開発も進める考えだ。
同社はWebマーケティングを駆使し、全国に展開する74店舗(2019年8月末)の買取専門店に一般消費者を集客することで、大量の商品を買い取っている。買い取った商品は平均2日で本部に集められ、検品・メンテナンスののち当月~翌月の業者向けオークションに出品される。このため、安定した高回転の商売が可能となっている。また、一部小売による販売もあり、ヴィンテージ品などを中心にリアル店舗とECで販売している。このような集客力、買取力、販売力を背景に集積された大量のデータは、自社開発した商品管理システム「SOU Brain」で分析・管理している。買取専門店の多店舗展開やシステムを自社開発するITリテラシーの高さも、従来のラグジュアリーリユース業界にはない同社の大きな特徴と言うことができる。
同社は2020年8月期以降を第2創業期と位置付け、成長戦略を加速する考えである。成長戦略でコアとなる事業は、(1)販売面ではグローバルプラットフォームの開発・展開及び海外業者の開拓、(2)仕入面では国内買取拠点の拡充及び買取拠点の世界展開へ向けた市場調査の強化、(3)利用者のLife Time Value向上に向けた資産管理アプリ「Miney」の充実の3点。その中でもグローバルプラットフォームを重点施策としている。この目的は現状の国内オークションの仕組みを拡張して海外の業者を取り込むことである。そのためにも完全オンライン化を目指す必要があり、オンライン化により既存の国内業者の囲い込みや海外業者の取り込みに加え、国内で取りこぼしていた地方などの業者も確保する計画である。その上で、同社・業者・一般消費者の三者三得を狙う。
2019年8月期の業績は売上高37,799百万円(前期比19.9%増)、営業利益2,240百万円(同19.4%増)となった。売上高は買取専門店やオークションの増加により拡大し、円高や低採算の地金取扱量増による売上総利益率の低下はあったが、売上好調を背景とした販管費率改善により営業利益も2ケタ増となった。同社は2020年8月期業績を売上高43,700百万円(同15.6%増)、営業利益2,650百万円(同18.3%増)と見込んでいる。買取専門店の増加により売上高は順調増、前期低下の反動から売上総利益率の改善も期待でき、営業利益は2ケタ増の見込みとなっている。新たな成長戦略の効果は2020年8月期以降に顕著に現れてくると予想されることから、第2創業期における業績拡大に期待したい。
■Key Points
・差別化されたラグジュアリーリユースカンパニー
・2020年8月期も2ケタ増益予想と高成長継続へ
・2020年8月期以降を第2創業期とし新たな成長戦略を展開
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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