ギックス、今期経常を61％下方修正、配当は27円に修正

　ギックス <9219> [東証Ｇ] が4月15日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年6月期の連結経常利益を従来予想の3億7400万円→1億4700万円に60.7％下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2億4700万円→2000万円に91.9％減額した計算になる。

　同時に、従来無配としていた期末一括配当は27円(前期は無配)実施する方針とした。

　※今期から連結決算に移行。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社は、2026年６月期の目標として売上高40億円を掲げ、また、その後の更なる成長も視野に入れており、中長期的な企業価値向上を目指した積極投資を実施しています。当期におきましても、将来期待されるプロダクトの“種”の開発や新規顧客開拓、人材の確保及び育成を推進する等、多くの先行投資を積極的に実施しております。これらの結果、当期に見込まれる投資費用が当初の予想を超えることとなり、2024年６月期の通期連結業績は、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が当初予想を下回る見込みとなりました（利益減少額の大部分が投資費用の増加によるものです）。なお、売上高につきましては、需要好調を追い風に当初の予想通りに案件獲得ができていることもあり、修正はございません。（注）上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。

　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識しております。一方で、当社は成長過程にあるため、今後の成長に向けた投資のために内部留保の充実を図る方針としており、これまで配当は実施しておりませんでした。そのような中、当社は、株主の皆様と中長期的な関係を構築できる方法がないか、検討を続けておりました。この度当社は、中長期的な企業価値向上を目指した成長投資は継続しながら、株主の皆様に対し短期的な利益還元も同時に実現すべく、配当を実施する方針といたしました。なお、当社筆頭株主である当社代表取締役CEO網野知博、当社代表取締役COO花谷慎太郎、及び当社取締役田中耕比古の３名より当社取締役会に対して、今後の成長に向けた投資の必要性とその原資となる内部留保を確保する重要性に鑑み、配当が実施された場合においては当該配当金の受け取りを辞退したい旨の申し出がありました。当社といたしましては、この申し出を受け入れることとし、前記の配当辞退があった各氏を除く一般の株主の皆様に対し、今期につきましては、１株当たり27.0円の期末配当（初配）を実施予定であります。また、来期以降につきましては、１株当たり中間26.5円、期末27.0円の年間53.5円の普通配当を毎年継続的に実施する方針といたします。