南海電、非開示だった今期経常は99％減益、未定だった配当は7.5円減配

　南海電気鉄道 <9044> が10月30日後場(13:20)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は17.5億円の赤字(前年同期は195億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比98.7％減の4億円に落ち込む見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比82.2％減の21.5億円に大きく落ち込む計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は25円(前期は32.5円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比91.2％減の8.7億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の17.6％→4.1％に急低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症が当社グループの業績に与える影響を、合理的に算定することが困難であるため、未定としておりました。新型コロナウイルス感染症の収束時期は依然として見通せない状況ではありますが、緊急事態宣言解除以降の収入動向等を踏まえ、現時点において入手可能な情報を基に一定の前提を置いて算定した2021年３月期の業績予想を公表するものであります。　当業績予想は、今後、再度の緊急事態宣言が発出されず、感染症対策の継続等により、緩やかに回復することを前提として策定しております。　実際の感染拡大の状況や消費動向等により当業績予想は大きく変動する可能性があり、今後の動向を踏まえ、当業績予想について再度修正が必要となる場合には速やかに開示いたします。（注）業績予想の詳細は、本日別途公表しております「2021年３月期 第２四半期決算補足説明資料」をご参照ください。

　　当社の利益配分につきましては、長期にわたる安定的な経営基盤の確保と財務体質の強化に努めつつ、収益のさらなる向上をはかることにより、株主の皆さまに対して安定的な配当を行うことを基本方針としております。当社グループの業績が新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けていることを踏まえ、2020 年７月31日公表の「2021年３月期 第１四半期決算短信〔日本基準〕（連結）」において未定としておりました2021年３月期の期末配当予想を、１株当たり25円に修正いたします。（注）上記予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績及び配当は、今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。