西鉄、今期経常を92％上方修正

　西日本鉄道 <9031> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は71.3億円の黒字(前年同期は110億円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の50億円の黒字→96億円の黒字(前期は96.3億円の赤字)に92.0％上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の43.9億円→89.9億円(前年同期は35.7億円)に2.0倍増額し、増益率が22.8％増→2.5倍に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の65.2億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.6％→5.4％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の影響を合理的に算定することは依然として困難な状況ですが、最近の業績動向等を踏まえ、前回公表を修正しました。　新たな変異株であるオミクロン株の感染急拡大による鉄道事業、バス事業の旅客人員の減少やホテル事業での稼働の減少が見込まれる一方、国際物流事業での輸出入取扱高の増加などにより、営業収益および営業利益は前回公表を上回る見込みです。　経常利益は、営業利益の増加に加え、米国の持分法適用会社における収益不動産の売却益の増加などもあり、前回公表を上回る見込みです。　親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加に加え、固定資産売却益の計上による特別利益の増加などもあり、前回公表を上回る見込みです。※上記の業績予想は、本資料の発表日現在で入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。