西武ＨＤ、相鉄ＨＤなど電鉄株が買われる、ホテル事業で収益追い風強い

　西武ホールディングス<9024.T>が５日続伸で３０００円大台復帰を目前にとらえているほか、相鉄ホールディングス<9003.T>が新高値に買われ、京浜急行電鉄<9006.T>なども５日続伸と、電鉄株の強さが目立つ。訪日外国人観光客急増に伴うインバウンド需要を背景にホテル関連事業を営む企業への追い風が強い。「ホテルは外国人だけでなく、国内シニア層の需要増加を受けて稼働率が高水準をキープ、東京・大阪圏では予約もままならない状況にあり、産業別でみてその好調ぶりが際立つ」（市場関係者）という。そのなか、西武ＨＤはプリンスホテルの宿泊料が会社側想定を上回る推移となっているほか、首都圏中心に宿泊特化型ホテルの相鉄フレッサインを運営する相鉄ＨＤも恩恵を受けている。グループでホテルグランパシフィックを展開する京急なども好収益環境を享受している状況で、電鉄株は内需セクターの中でも、収益面の上振れ余地に注目が集まっている。

西武ＨＤの株価は１２時５４分現在２９７５円（△６３円）
相鉄ＨＤの株価は１２時５４分現在７１２円（△１０円）
京急の株価は１２時５４分現在９９７円（△５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）