【買い】エリアクエスト（8912）：資産価値の維持・向上に強みを発揮し、いざ大台回復へ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

【需給改善で中長期でも上昇トレンド入りか】

【安定した収益基盤の構築が結実】
　不動産サービス会社で、ビル所有者に対してテナント誘致や契約にかかるアドバイスを行い、清掃や法定点検などに至るまでサポート。店舗開発受託までを含め、資産価値を向上させるためのトータルコーディネートを生業とする。特に首都圏駅前の商業地に強みを発揮し、店舗物件シェアNo.1の実績を誇る。現在はサブリースなどストック型の売上拡大に注力し、その効果は順調に業績に寄与してきた。

【企業の店舗出店意欲は引き続き順調】
　小売り業のECモデルへの傾斜が進む中、同社が提案するトータルサポートで企業の引き合いは順調に増加。ストック型のサブリース売上に加えて、今後は賃貸用不動産の販売用不動産への振替え及び新規の販売用不動産の取得も進んできたことで、販売用不動産の売却益がさらなる業績を押し上げるとみる。

【低位株物色の流れに乗り、投機資金を呼び込む】
着実な収益改善を背景に、改めて高成長を期待する買いが流入している模様。株価は100円台の低位株として流動性に富み、6月半ばから一気に動意づいて上昇トレンドを継続。短期的には投機資金を呼び水とした断続的な買いが株価水準を押し上げたが、このまま中長期でも株価を高値へと導いていく可能性を感じさせる。

【需給改善で中長期でも上昇トレンド入りか】
今年前半の揉み合いが続いた動きから見違えるように120円の上値をブレイクした後は出来高も増加傾向。週足、月足でもテクニカル指標が良化してきたほか、株価バリュエーションでも割高感はない。6/19高値の169円を試しながら、これを上抜けた後は4年ぶりとなる200円台も視野に入ってくることだろう。信用需給にも注意を払いながら、戻り売りを消化して一段高することに期待したい。


エリアクエスト（8912）[東証2部]
株価：160円
業種：不動産
単元株数：100株
PER:14.95倍
PBR: 2.87倍