新日建物、今期経常を20％下方修正、配当は4円増額

　新日本建物 <8893> [東証Ｓ] が3月22日午前(11:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の20.2億円（連結）→16.1億円(前期は15.1億円)に20.3％下方修正し、増益率が33.3％増→6.3％増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の最終利益は従来予想の15.5億円（連結）→16.8億円(前期は12.3億円)に8.4％上方修正し、増益率が25.4％増→35.9％増に拡大する見通しとなった。

　同時に、期末一括配当を従来計画の26円→30円(前期は22円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　非連結決算への移行について当社は、2013年8月12日に設立したエール社との事業シナジーが低減しており、経営資源の選択と集中を目的として、本株式譲渡により当社グループを簡素化し効率化することが最善であると判断しました。以上のことから連結子会社が存在しなくなるため、2023年3月通期決算より非連結決算へ移行することとなります。前回連結業績予想と今回個別業績予想の差異についてエール社が連結子会社でなくなることにより、非連結決算へ移行するため、売上高、営業利益、経常利益が減額となります。一方でエール社株式売却益340百万円を特別利益に計上することにより、当期純利益が増額となります。

　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策の一つとして考えております。将来の事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、各期の業績や社会情勢を勘案して、配当性向30％以上を目処として安定した配当を継続していくことを基本方針としております。当期の配当予想につきましては、今期業績予想が前回予想を上回る見込みとなったこと、新規用地仕入が順調に進捗しており来期以降の収益見込みが安定していることを踏まえ、期末配当予想を1株当たり26円から4円増配し、30円に修正することといたしました。