クリード　クリードが会社更生手続き開始
　東証１部上場の不動産ファンド運営会社クリードは、９日、東京地方裁判所に会社更生手続き開始の申し立てを行った。負債総額は約６５０億円。

　元伊藤忠商事の宗吉敏彦社長が１９９６年に設立。不動産のデューデリジェンスや不動産投資へのソリューションが発祥だが、最近は不動産ファンド運用と自己投資が主力事業となっている。不動産市況悪化を受け、保有不動産の売却による有利子負債の削減、事業売却、人員削減を進めてきたが、市況悪化ペースに追いつかず資金繰りが逼迫。昨年１２月下旬以降に期限が到来した債務返済ができず、今後の債務返済の見通しも立たないことから行き詰まった。

　東京証券取引所では、２月１０日付けで同社株式の上場廃止を決めた。