アサックス、上期経常は6％増益で着地、今期配当を3円増額修正

　アサックス <8772> が10月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比6.2％増の20.4億円に伸び、通期計画の38.4億円に対する進捗率は53.1％に達し、5年平均の49.5％も上回った。

　会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益は前年同期比15.2％減の18億円に減る計算になる。

　同時に、期末一括配当を従来計画の15円→18円(前期は15円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の経常利益は前年同期比3.0％減の9.7億円となり、売上営業利益率は前年同期の71.3％→70.5％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社は１株当たりの利益水準を高めるべく収益の向上に努め、その収益力を基準に企業体質の強化と今後の事業展開に必要な内部留保等を考慮したうえで、株主の皆様に対しては積極的に利益を還元していくことを基本方針といたしておりますが、最近の株主構成の変化、コーポレートガバナンス・コード（株主平等の原則）も考慮に入れながら、適切な株主還元のあり方について慎重に検討を重ねてまいりました。その結果、配当金による利益還元をより充実させていくことが適切であると判断し、2021年３月期の期末配当を１株当たり18円に増配するとともに、株主優待制度については上記のとおり変更することといたしました。今後も株主の皆様への利益還元を経営の重要課題とし、継続かつ安定した配当を実施すべく企業価値の向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。