スパークス・グループ、残高報酬の堅調な推移により、2Qの基礎収益・運用資産残高は過去最高水準を維持

2025年3月期第2四半期 重要な経営指標の状況

阿部修平氏：みなさま、こんにちは。スパークス・グループの阿部修平です。

2024年度第2四半期は預かり資産残高と基礎収益において過去最高水準を維持することができました。事業基盤の着実な成長と新たな領域への挑戦を具体化することができた四半期でした。

2025年3月期第2四半期 運用資産残高の推移

当第2四半期末の預かり資産残高は前期末に比べ0.6パーセント増加し1兆9,011億円となりました。

2025年3月期第2四半期 連結決算ハイライト

営業収益は前年同期に比べ9.9パーセント増の87億1,600万円、営業利益は3.6パーセント増の36億6,000万円となり、順調に成長しています。

預かり資産残高や基礎収益、営業利益は確実に成長している一方、時価総額の拡大・成長が劣後していることについて、経営者として、忸怩たる思いを強めています。

株主さまのご期待に応えるためにさらなる高みを目指し、あらためて最大限努力をしていきます。

株主還元（自己株式取得と自己株式消却）

株主のみなさまへの利益還元として10月31日に3億円、21万株を上限とした自己株式の取得を発表いたしました。なお、今回取得する自己株式の全株消却を同時に決議しました。

安定的な配当に加えて、自己株式の取得および消却をすることで、さらなる株主還元の充実に努めていきます。

成長戦略

私たちは、「世界で最も信頼・尊敬されるインベストメント・カンパニーになる」というビジョンの実現に向け、2026年3月までに預かり資産残高で3兆円を目指しています。

この目標を達成するために、日本株式、OneAsia、実物資産、プライベートエクイティ投資といった4つの分野へ注力することに加えて、新たな領域への挑戦を進めています。

新たな事業領域の育成

今回の決算発表と同時に北海道ニセコ地区で高級ヴィラの開発プロジェクトを開始したことをご報告させていただきました。

スパークスは、北海道での再生可能エネルギーの発電事業の運営や、苫小牧市で大規模な再生可能エネルギーを活用した水素サプライチェーンを構築する実証事業を実施しています。

北海道には、再生可能エネルギーだけでなく、観光という産業にも大きな可能性を感じています。地方創生という観点からも数年前からニセコ地区に注目してきました。

ニセコ地区は世界から高い関心を集めている場所であり、世界でも有数のスノーリゾートとして期待が高まっています。そのニセコ地区において国内外の富裕層向けに、新たな観光インフラとして高級ヴィラの開発プロジェクトをスタートしました。

このプロジェクトをはじめたことで、北海道という地域において、スパークスに対する関心、期待が非常に高まっているのを直接感じています。

開発プロジェクト自体も非常に収益性は高いと思われますが、投資会社として、このプロジェクトを起点に北海道における具体的な事業や投資機会を発掘し、グローバルに発信していきたいと考えています。

繰り返しになりますが、北海道は大変魅力的な地域です。10月30日に日経新聞で報道されているように、ラピダスの進出に伴う経済波及効果は最大で累計18兆8,000億円と見積もられています。

ラピダスの半導体だけでなく、観光やエネルギー、スタートアップなどさまざまな分野で発展の可能性を秘めた地域だと感じています。

資産運用特区として指定されていることもあり、北海道という地域全体の発展に貢献するユニークな投資を実現したいと考えています。

阿部氏からのご挨拶

スパークスは、創業以来新たな投資領域への挑戦を具体化し、成長してきました。地域の創生・開発プロジェクトは私たちにとって次の成長を約束する新しい領域だと確信しています。

創業以来35年、常にスパークスをご支援いただいた多くの株主のみなさまに、あらためて御礼申し上げます。みなさまのご期待に応えられるように最大限取り組んでいきます。ご清聴いただきまして、ありがとうございました。