井筒屋が一時ストップ高、九州関連として材料株特性開花

　井筒屋<8260.T>が急動意、一時ストップ高と低位材料株としての特性を全面開花させている。市場関係者の間では「ここ九州関連がインバウンド関連の切り口で物色テーマとなっている。韓国での中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）の感染拡大で中国旅行者が九州に目的地を変更する動きなどが取り沙汰されたことから、北九州の有力百貨店である同社株にも仕掛け的な買いが流入したようだ」（国内ネット証券大手）という。ただ、同社の業績は１３年２月期以降、営業利益など漸減傾向にあり、１６年２月期も低迷を脱却できる見通しが立っていないことから、「収益面のアプローチからは妥当性を欠く上昇」（同）と指摘されている。上ヒゲをつけやすい株価習性もあり、さが美<8201.T>のように本格的な需給相場に発展するかどうかは未知数といえる。

井筒屋の株価は１１時１７分現在９３円（△２１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）