リョーサンが後場一段高、半導体復調で１１年３月期は３期ぶり営業増益に転換へ

　リョーサンが反発。後場に入って一時９３円高の２４３１円まで買われ一段高。ＮＥＣ系に強い半導体主力の電子関連商社で、午後２時に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表。半導体需要の復調を主因に、１１年３月期は営業利益、純利益とも３期ぶりの増益に転じる見通しが好感されている。

　１０年３月期の前期比１２％減収、２２．１％営業減益、最終２６．８％減益に対して、１１年３月期は、主力の半導体事業が前期比２３．１％増収に転じることを主因に、総売上高２１５０億円（前期比１０．６％増）、営業利益６６億円（同３７．９％増）、純利益４２億円（同４６．５％増）と大幅増益となる予想だ。売上高も５期ぶりに増収に転じることになる。増益転換で、配当も前期の１株につき年６０円（うち中間配２０円）から８０円（うち中間配４０円）と２０円増配の方針だ。

　時価は連結ＰＢＲ０．７倍と有配企業として出遅れが目立ち、目先は水準訂正の動きが継続することが予想される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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