川辺、非開示だった今期最終は赤字拡大、未定だった配当は無配転落

　川辺 <8123> [ＪＱ] が12月21日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結最終損益が4億5000万円の赤字(前期は1300万円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は30円)とし、14期ぶりに無配転落する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期 通期連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束時期や消費動向への影響等が不透明であることや、業績予想を合理的に算定することが困難であったことから「未定」としておりましたが、現時点で入手可能な情報により、公表することといたしました。売上高につきまして、当社においてハンカチーフに分類されるマスクが、コロナ禍における新生活様式の必需品として需要が高まり、ハンカチーフの衛生商品としての再評価、加えて、レジ袋有料化に伴いマスクと同様にハンカチーフに分類されるエコバッグの売上増、オンラインによる売上の伸長等 の要因が売上に寄与いたしました。 しかしながら、外出自粛を促される中、主力販売先である百貨店の催事中止・規模縮小、海外からの入国自粛によるインバウンド需要の消失の影響が大きく、それに加え、消費税増税前の駆け込み需要があった昨年に対して入店客数が大きく減少したことが主な要因であり、第２四半期から第３四半期（７月から12月）の実績を鑑みて、第４四半期予想を見込んでおります。経費面につきましては、本日公表の「希望退職者の募集結果及び特別損失の発生に関するお知らせ」で開示しました特別損失、約３億10百万円を見込んだ予想であります。

　2021年３月期の期末配当につきましては、未定としておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により減益見通しである中、収束する時期が先行き不透明であることと、業績動向や今後の財務状況を勘案し、未定としておりました期末配当につきましては、無配とさせていただきます。株主の皆様に深くお詫び申し上げるとともに、 次期以降グループ一丸となって業績回復に注力し、早期に復配できるよう努めてまいります。 引き続き、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。なお、期末配当に関しましては、2021年６月開催予定の当社第76期定時株主総会に付議する予定であります。