先読み作戦指令室＝ナラサキ産業：１１年３月期最終黒字化期待、太陽光発電展開も

　ナラサキ産業に注目したい。

　４月２０日に１０年３月期業績予想を修正した。連結営業利益はコスト削減が予想以上に進展、５億２０００万円から１０億円（前期比２８．４％増）に上方修正した。最終損益は固定資産の減損損失の計上から１億円の黒字から１億８０００万円の赤字（前期９９００万円の赤字）に下方修正、３月期末配当も１円（前期末３円）に減配となった。

　１１年３月期はＦＡ機器の回復などから営業増益、減損会計の一巡から最終黒字化、増配の期待が盛り上がりそうだ。なお、決算は５月１４日に発表予定。

　環境分野での展開も期待材料だ。

　「環境と経営に優しい商品として省エネシステム・コージェネレーション、バイオマス、有機廃棄物処理設備などを提供してまいりました。なかでも、太陽光発電システムにつきましては、１０年以上も前からご提案、ご提供させていただいております。小・中学校をはじめとする教育設備、公共機関の構築物、民間の工場等、その実績は多岐にわたります」（同社サイトから抜粋）。

　上場予備軍の海運子会社を擁していることも材料視できよう。

　株価は１００－１１０円のもみ合いを続けてきたが、減配発表でも大した押しは見せず、遠からずもみ合い上放れとなりそう。ＰＢＲも０．７倍前後と割安。

　午前９時現在の株価は１円安の１０７円。



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［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社