紙パル商、今期経常を51％上方修正・3期ぶり最高益更新へ

　日本紙パルプ商事 <8032> が2月8日後場(13:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比53.7％増の109億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の93億円→140億円(前期は89.4億円)に50.5％上方修正し、増益率が3.9％増→56.5％増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の26.3億円→73.3億円(前年同期は52.9億円)に2.8倍増額し、一転して38.7％増益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比23.6％増の42.5億円に伸びた。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　海外卸売事業において、本邦からの紙の輸出数量の増加や、各国事業拠点における行動制限の緩和に伴う紙・板紙の販売数量の増加に加え、需給のひっ迫による販売単価の上昇により収益が大幅に増加しております。　これらにより、「１．特別損失の計上について」のとおり、親会社株主に帰属する当期純利益についてはのれんの減損損失計上による減少があるものの、各段階利益において当初予想を大きく上回る見込みとなったため通期業績予想を修正いたします。　なお配当金につきましては、前回予想のとおり1 株当たり期末配当55 円を予定しております。（注）上記予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報および一定の前提に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。