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LUNA SEAが「ライブの真空パック」アンバサダーに就任 ロックバンドの演奏再現を可能にする「Real Sound Viewing」の新技術を開発

配信元:PR TIMES
投稿:2024/09/05 19:17
ライブ・コンサートの体験を、音楽・文化資産として後世に

ヤマハ株式会社(以下、当社)は、日本を代表するロックバンドであるLUNA SEAと、「ライブの真空パック」をコンセプトにした取り組みにおけるアンバサダー契約を結びました。


当社は、2017年より「ライブの真空パック」をコンセプトに、ライブやコンサートの体験を音楽・文化資産として保存することを目指して技術研究・事業開発に取り組んでいます。主要な取り組みとして、実際の楽器の演奏をリアルに自動再現する「Real Sound Viewing(R)」※1および、高臨場感ライブビューイングシステム「Distance Viewing」※2という2つのサービスを事業開発しているほか、それらを支える技術として、音響、映像、照明や舞台演出などのデータ形式を統一化する記録・再生システム「GPAP(General Purpose Audio Protocol)」※3などを開発し、実証を重ねてきました。これらの新たなサービスや技術を活用することで、「観たくても観られなかったライブ」を保存し、その体験を時間と空間を超えて提供することを可能にします。また、現代の音楽だけではなく、伝承が危ぶまれる伝統音楽の保存や継承にも活用することができます。
このような取り組みにLUNA SEAが賛同し、アンバサダーに就任いただくこととなりました。今年、結成35周年を迎えたLUNA SEAは、圧倒的な音楽性と重厚なサウンドで数多くの楽曲を世に送り出し、ロック史に足跡を刻み、ダイナミックなステージでもファンを魅了しています。また、このたび当社は「Real Sound Viewing」での演奏再現において新技術を開発しました。その過程でLUNA SEAのみなさまからの評価を受け、求められる技術品質に応える再現力を実現しました。
当社は、今後もライブ、コンサート市場に付加価値を創出するとともに、それぞれの技術を段階的に市場投入し、さまざまな領域でのニーズの開拓と新たな価値創造に取り組んでまいります。
LUNA SEA
LUNA SEA「ライブの真空パック」アンバサダー契約


当社とLUNA SEAは、ライブを“真空パック”し、無形の音楽・文化資産として遺すことを目的として今後連携し、当社の最新技術およびテクノロジーを用いて、LUNA SEAのライブの体験の保存、再現の機会を創出します。
アンバサダーとしての活動内容
・ヤマハの新技術のトライアルの実施への協力
・LUNA SEAのライブでの新技術の導入およびライブデータの記録、資産化
・「Real Sound Viewing」 および「Distance Viewing」によるライブの再現コンサートの企画
●活動期間  2024年9月5日~2026年3月31日

LUNA SEA プロフィール
1989年5月結成。1992年メジャー・デビュー。その後、リリースするシングル・アルバムはヒットを連発。ライヴ活動においても、日本武道館、東京ドーム、全国アリーナツアーと規模を拡大させていき、ロックバンドとしてその存在を不動のものとした。そんなバンド最盛期の中、2000年に突然の“終幕”を発表。活動に終止符を打つ。
2010年“REBOOT”を宣言し、東京ドーム3days開催など本格的な活動を再開。
その後も、オリジナルアルバム3枚のリリース、2度に渡る主催フェスLUNATIC FEST.を開催するなど、精力的に活動を展開。そして今年、結成35周年を迎え、過去最大規模の全国ツアーを展開。ツアーファイナルでは、あの聖地、東京ドームのステージに再び降臨する。

「Real Sound Viewing」の新技術


「Real Sound Viewing」は、アーティストのパフォーマンスをデジタル化して正確に記録し、楽器の生音による演奏を忠実に再現するシステムです。同時にスクリーンやモニターに演奏するアーティストの姿を映し出すことで、あたかもアーティスト本人がそこで演奏しているかのような臨場感あふれるバーチャルライブを実現します。システムを構成するのは、「アコースティック楽器の振動再現」、「電気楽器の超高精度の信号記録再現」、それらを支える「オーディオデータのデジタル処理技術」といった当社が長年培ってきた技術と、スクリーンに映像を映し出し演奏する姿を再現する技術で、すでに国内外で高い評価を得ています。このたび、初となるエレキギター、エレキベースでの演奏再現、および、ドラム演奏の再現力の向上を実現しました。

エレキギター、エレキベースの演奏をリアルに再現する高精度な「リアンプシステム」を新開発
エレキギター、エレキベースのレコーディング時にアンプを使った音づくりを効率化するために生まれた「リアンプ」という手法があります。それは、ダイレクトボックス、オーディオインターフェース、リアンプボックスを経由してギターアンプから音声を出力する仕組みですが、各機器が個別に設計されていることから、音声データが通る過程で音質、音量が変化し、原音の忠実な保存、再現が難しいとの課題がありました。そこで、音質の変化や劣化がなく、演奏者の繊細なニュアンスをリアルに伝え再現性を高める新たな「リアンプシステム」を開発しました。エレキギター、エレキベースの信号を記録するための入り口から、記録した音声信号を出力する出口まで一貫したシステムとして設計することにより、生演奏時の音の忠実な再現に成功しました。

エレキギター・エレキベース 音声再現の仕組み





「リアンプシステム」プロトタイプ一式
(ダイレクトボックス、リアンプボックス、オーディオインターフェース)
※オーディオインターフェースは現行製品を使用




●パワー・ヒッターの迫力ある演奏から繊細な演奏までを再現、新開発のドラム再現システム
「Real Sound Viewing」の技術によるドラム演奏の再現に取り組んでまいりましたが、このたび新しいバージョンの再現システムを開発しました。

1.ペダルワークを含む演奏データの記録と再現
ドラム演奏時に使用されるハイハット、キックペダルを含む演奏の情報を、センサーを使い記録する技術を開発しました。記録したデータを使ってペダルワークを含めた動作の復元が可能となり、大幅な再現性の向上に成功しました。
2.ロックドラムも再現するハイパワーシステム
新開発のシステムにより、より迫力あるロックドラムの演奏の再現に成功し、キックドラムからシンバルまでドラマーの奏でる力強い音を再現することが可能となりました。
ドラム演奏 再現のイメージ
ドラム再現システム プロトタイプ一式
関連ニュースリリース


※1 伝統楽器の奏者の演奏を“真空パック”のように保存し、楽器の生音と映像でリアルに再現
浜松市楽器博物館との共同展示「Real Sound Viewing 筑前琵琶演奏再現」を開催(2021年10月19日)
https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2021/21101901/
演奏を“真空パック”のように保存し、楽器の生音と映像でリアルに再現
浜松市楽器博物館との共同展示「Real Sound Viewing 馬頭琴演奏再現」を実施(2022年10月21日)
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2022/22102101/
※2 『Distance Viewing』を初開催 音楽ユニット「ORESAMA」のライブをステージ上にバーチャル再現
(2020年10月7日) 
https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2020/20100701/
※3 音声、映像、照明など多様なデータ形式を統一化する記録・再生システム
『GPAP(General Purpose Audio Protocol)』を開発(2024年2月1日) 
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2024/24020102/

「Yamaha Music Connect」のサービス展開について  


当社は、長年培ってきた音・音楽に関するテクノロジーをベースに、アプリケーションやサービス展開による音楽文化への貢献・事業拡大を目指し、2023年にミュージックコネクト推進部を発足しました。「Real Sound Viewing」をはじめ、歌声合成技術「VOCALOID(TM)」や、遠く離れた人と音楽セッションができるリモート合奏サービス「SYNCROOM(R)(シンクルーム)」、アーティストの声でカラオケを楽しめる「なりきりマイク(R)」などのプロジェクトを手掛けています。
https://www.yamaha.com/ja/about/business/music-connect/


ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/


※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
※このニュースリリースに掲載されている情報などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
配信元: PR TIMES
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