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【QAあり】プリントネット、今期は増収増益を見込む 印刷事業への注力を継続、自働化等を取り入れ商品の付加価値向上を図る
2024年8月期決算説明
小田原一誠氏:こんにちは。プリントネットの執行役員管理本部長の小田原です。本日は決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。
2024年8月期決算説明会を始めさせていただきます。
業績ハイライト
はじめに2024年8月期の業績について説明します。
2024年8月期通期の売上高は93億600万円となり、前期に比べて3億2,300万円(3.4パーセント)減少となっていますが、こちらは大口取引先との交渉を行った結果の影響が大きく出ています。営業利益は4億4,800万円で、前期に比べて2億4,200万円(35.1パーセント)の減少となっています。上期の原材料高騰影響などが想定より大きく、上期は大きく下がる結果となりました。しかし無駄の削除や効率化など会社一丸となり下期からは改善の傾向となっています。
また完全な価格転嫁はできていませんので、市場の動向を見極めながら価格転嫁も視野にいれつつ取り組んでいきます。
当期純利益は2億1,000万円で、前期に比べて2億900万円(49.9パーセント)の減少となりました。こちらは別事業などの減損の影響を受ける結果となっています。
昨年からは減収減益となっていますが、売上高、各利益共に2024年4月に下方修正を出した業績予想は達成する結果となっています。
売上高推移
続いて、売上高推移については、上半期の売上重視から、下半期では利益率優先へ方針転換したため、第3四半期・第4四半期については減少という結果となっています。
営業利益推移
営業利益については、上半期は原材料費高騰のため利益が減少したものの、下半期は内製化などの企業努力により、利益率改善につながっています。
財務基盤
財務基盤については、自己資本比率52.7パーセントと健全な財政状態となっています。
2025年8月期 方針
2025年8月期の方針は「印刷事業に継続して注力」です。まず生産性向上のため、引き続き製造部は自働化を取り入れ付加価値向上を目指していきます。本社機能に関してもDX化を行い、コスト削減を行っていきます。
また環境に関しても、前期は東京西へ太陽光の導入を行い、今後は九州工場へも導入を行うことを検討しています。またCO2排出量削減のためにまずは視える化を行っていくように考えています。
もちろんさまざまな施策はあるものの、お客さまに選ばれる品質と価格には柔軟に対応していくように努めていきます。
2025年8月期 業績予想
2025年8月期の業績は、売上高94億200万円(1.0パーセント増)、営業利益5億1,600万円(15.2パーセント増)、経常利益5億2,200万円(14.6パーセント)、当期純利益3億1,800万円(51.5パーセント増)と増収増益を見込んでいます。
また資材高騰は継続してありつつも、付加価値の高い商品販売を通して、利益改善も見込んでいます。
株主還元について
株主還元については、株主還元を経営の重要事項の1つとして捉え、長期保有による株主優待をグレードアップしました。配当金は2022年から2024年にかけて2期連続で増配しています。
売上高 四半期ごとの推移
売上高の四半期ごとの推移となります。
売上総利益 四半期ごとの推移
売上総利益の四半期ごとの推移となります。
EBITDA 四半期毎の推移
EBITDAの四半期ごとの推移となります。
2024年8月期 業績
2024年8月期の業績について、売上高93億600万円の主な内訳は、大口得意先に対する印刷売上高が32億1,500万円、大口得意先以外に対する印刷売上高が59億4,600万円となります。売上原価73億2,100万円の主な内訳は、材料費43億4,900万円、労務費13億1,100万円、外注費5億800万円、製造経費11億500万円となります。販売費及び一般管理費の主な内訳は、発送運賃8億4,100万円、広告宣伝費5,800万円となります。
売上高は大口取引先との交渉で下期に影響があり、約4.5億円の減収となっています。しかしそれ以外の売上は約2.2億円の増収となっています。
2024年8月期 貸借対照表
2024年8月期の貸借対照表について、現金は約10億円を維持しています。有形固定資産は大きな設備投資はなく、2億円ほど下がっています。固定負債に関しては長期借入金が2億円ほど軽くなっています。純資産は利益剰余金が1.4億円増加となっています。
2025年8月期 業績予想
最後に第2四半期の予想となります。売上高は45億円と昨対で4パーセントの減収となっていますが、主に大口取引先の影響となっています。営業利益に関しては、上期に大きな修繕を見込んでいるため、その影響によるものです。
Q&A (1/2)
Q&Aになります。
質疑応答:今期の材料費について
質問者:今期の材料費はどうなっていくか? また、資源・エネルギー価格の上昇傾向による影響はないか?
回答者:2025年8月期の材料費は、円安の進行や世界情勢の影響次第で、資源・エネルギーの価格上昇が当期の業績にあたえる影響は大きくなる可能性があります。
質疑応答:価格転嫁について
質問者:価格転嫁についてはどう考えているか?
回答者:資源・エネルギーの価格上昇を踏まえ、前期より一部商品について価格転嫁を実施しており、今後は競合他社の動向を踏まえ、価格設定の見直しを進めていきます。
質疑応答:今期の広告宣伝活動について
質問者:今期の広告宣伝活動は?
回答者:2025年8月期の広告宣伝費は、2024年8月期と比較して約2,800万円の増加を見込んでいます。今期は、オンラインでの受注を促進するため、展示会、協賛などオフラインでの宣伝活動にも注力し、購買層の拡大と顧客単価の向上を目指しています。
質疑応答:工場の建設予定について
質問者:工場の建設予定はどうなっているか?
回答者:現在、建設にかかるコストや製造キャパなどを総合的に勘案し、慎重に検討を続けています。具体的な動きがあれば、あらためて開示します。
質疑応答:株価対策について
質問者:株価が低迷しているが、株主への還元など株価対策は行っているのか?
回答者:2024年8月期については増配を行い、1株当たりの配当金を13円としました。株主優待についても1年以上の継続保有株主については「QUOカード」の贈呈額を増額する長期保有株主優遇策を実施しました。
質疑応答:2025年8月期業績予想における第2四半期の修繕費について
質問者:2025年8月期の業績予想で、第2四半期の利益率が低下している主な要因が修繕費ということだったが、具体的にはどのような修繕なのか?
回答者:具体的には、印刷機における修繕が中心であり、設備の状態や運用コストを踏まえ、リプレイス(設備交換)も検討しましたが、今回は修繕にて対応を進めることとなりました。
今後も設備の効率的な運用を目指し、適切なメンテナンスを継続していきます。
※本内容は、企業提供の書き起こしになります。
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