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ビーアンドピーのニュース
■要約
ビーアンドピー<7804>は大阪府大阪市に本店を、東京都中央区に本社を置くインクジェットプリントに特化した出力事業を展開している企業である。主な事業は、セールスプロモーション事業、ウェブプロモーション事業である。現在ではデジタル技術の進歩により紙媒体からデジタル媒体への転換が進み、広告や印刷の在り方も変化している。こうしたなか、「時流適合」を目指し、既存のインクジェットプリント事業にデジタルサイネージとウェブプロモーションという新規事業を組み合わせることによって、「リアル領域」と「デジタル領域」を融合した付加価値の高いソリューションを提供していく。また、2022年12月には「オーダーグッズ制作事業」も開始し、販売促進に関するサービスをトータルに提供する同社の強みを強化している。
1. 2022年10月期の業績概要
2022年10月期の業績は、売上高は2,915百万円(前期比14.4%増)、営業利益376百万円(同69.4%増)、経常利益377百万円(同39.1%増)、当期純利益は240百万円(同26.8%増)と増収増益で着地した。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響は依然として残るものの、大規模な行動制限がなくなるなど事業環境が大きく改善した。イベントや展示会の開催が回復するなかで、主力事業であるインクジェットプリント事業が好調に推移した。営業体制の強化や顧客利便性を向上させたプリント通販サービス「インクイット」の開設によって、既存顧客のリピート率向上と新規顧客の開拓が順調に進捗し、増収に寄与した。増収に加えて生産性の向上や原価低減活動への注力によって、営業利益も急伸した。売上高・営業利益はコロナ禍前の水準に近づいてきたと言える(2019年10月期の売上高と営業利益はそれぞれ3,011百万円、426百万円)。新規事業に関しては、デジタルサイネージ事業において大型の案件を獲得するなど、順調に進捗した。
2. 2023年10月期の業績見通し
2023年10月期の業績は、売上高3,200百万円(前期比9.8%増)、営業利益409百万円(同8.8%増)、経常利益409百万円(同8.5%増)、当期純利益262百万円(同9.0%増)と増収増益を見込んでいる。2023年10月期においても同社を取り巻く事業環境の回復が継続することを見込んでおり、展示会やイベント関連の受注が好調に推移するなかで、売上高はコロナ禍前の水準を上回ることを想定している。加えて、営業利益に関しても2019年10月期の426百万円にさらに近づく想定だ。「シェア拡大」「機能拡大」「領域拡大」という3つの基本戦略を軸に業績予想の達成を目指す。基本戦略に合わせて、2023年10月期より事業体制の変革も実施した。従来のインクジェットプリント事業、デジタルサイネージ事業、デジタルプロモーション事業の3区分をセールスプロモーション事業とウェブプロモーション事業の2区分に再編し、顧客のニーズにワンストップで応える企業を目指す。
3. 中長期の成長戦略概要
同社は、「販売促進・マーケティングをトータルサポートするワンストップ企業を目指す」というビジョンのもと、「リアル領域」と「デジタル領域」で幅広いサービスを展開することを中長期的な戦略としている。この戦略のもと2021年10月期にはインクジェットプリントのノウハウを活用できるデジタルサイネージ事業とウェブプロモーション事業を開始し、「リアル領域」と「デジタル領域」の融合を加速している。また、2022年12月に「オーダーグッズ制作事業」を新規サービスとして開始したことで、顧客ニーズに包括的かつワンストップで対応するという同社の強みに磨きをかけていく。さらにビジョンの実現に向けて、同社ではオーガニックでの成長に加えてM&Aも検討している。プロジェクトチームを編成してM&Aに関する各種調査を積極的に行い、シナジーを見込める案件を探している状況である。
■Key Points
・2022年10月期はイベント、展示会の回復や新規顧客開拓、営業機能強化など社内体制強化等が奏功し、増収増益で着地。売上、営業利益ともにコロナ禍前の水準に近づく
・2023年10月期も外部環境の好転を想定。各事業の強化を図ることで、増収増益を見込む
・中長期的には既存事業の強みを生かした新規事業とM&Aを軸に、「リアル領域」と「デジタル領域」を融合させたビジネスモデルへの転換を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<NS>
ビーアンドピー<7804>は大阪府大阪市に本店を、東京都中央区に本社を置くインクジェットプリントに特化した出力事業を展開している企業である。主な事業は、セールスプロモーション事業、ウェブプロモーション事業である。現在ではデジタル技術の進歩により紙媒体からデジタル媒体への転換が進み、広告や印刷の在り方も変化している。こうしたなか、「時流適合」を目指し、既存のインクジェットプリント事業にデジタルサイネージとウェブプロモーションという新規事業を組み合わせることによって、「リアル領域」と「デジタル領域」を融合した付加価値の高いソリューションを提供していく。また、2022年12月には「オーダーグッズ制作事業」も開始し、販売促進に関するサービスをトータルに提供する同社の強みを強化している。
1. 2022年10月期の業績概要
2022年10月期の業績は、売上高は2,915百万円(前期比14.4%増)、営業利益376百万円(同69.4%増)、経常利益377百万円(同39.1%増)、当期純利益は240百万円(同26.8%増)と増収増益で着地した。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響は依然として残るものの、大規模な行動制限がなくなるなど事業環境が大きく改善した。イベントや展示会の開催が回復するなかで、主力事業であるインクジェットプリント事業が好調に推移した。営業体制の強化や顧客利便性を向上させたプリント通販サービス「インクイット」の開設によって、既存顧客のリピート率向上と新規顧客の開拓が順調に進捗し、増収に寄与した。増収に加えて生産性の向上や原価低減活動への注力によって、営業利益も急伸した。売上高・営業利益はコロナ禍前の水準に近づいてきたと言える(2019年10月期の売上高と営業利益はそれぞれ3,011百万円、426百万円)。新規事業に関しては、デジタルサイネージ事業において大型の案件を獲得するなど、順調に進捗した。
2. 2023年10月期の業績見通し
2023年10月期の業績は、売上高3,200百万円(前期比9.8%増)、営業利益409百万円(同8.8%増)、経常利益409百万円(同8.5%増)、当期純利益262百万円(同9.0%増)と増収増益を見込んでいる。2023年10月期においても同社を取り巻く事業環境の回復が継続することを見込んでおり、展示会やイベント関連の受注が好調に推移するなかで、売上高はコロナ禍前の水準を上回ることを想定している。加えて、営業利益に関しても2019年10月期の426百万円にさらに近づく想定だ。「シェア拡大」「機能拡大」「領域拡大」という3つの基本戦略を軸に業績予想の達成を目指す。基本戦略に合わせて、2023年10月期より事業体制の変革も実施した。従来のインクジェットプリント事業、デジタルサイネージ事業、デジタルプロモーション事業の3区分をセールスプロモーション事業とウェブプロモーション事業の2区分に再編し、顧客のニーズにワンストップで応える企業を目指す。
3. 中長期の成長戦略概要
同社は、「販売促進・マーケティングをトータルサポートするワンストップ企業を目指す」というビジョンのもと、「リアル領域」と「デジタル領域」で幅広いサービスを展開することを中長期的な戦略としている。この戦略のもと2021年10月期にはインクジェットプリントのノウハウを活用できるデジタルサイネージ事業とウェブプロモーション事業を開始し、「リアル領域」と「デジタル領域」の融合を加速している。また、2022年12月に「オーダーグッズ制作事業」を新規サービスとして開始したことで、顧客ニーズに包括的かつワンストップで対応するという同社の強みに磨きをかけていく。さらにビジョンの実現に向けて、同社ではオーガニックでの成長に加えてM&Aも検討している。プロジェクトチームを編成してM&Aに関する各種調査を積極的に行い、シナジーを見込める案件を探している状況である。
■Key Points
・2022年10月期はイベント、展示会の回復や新規顧客開拓、営業機能強化など社内体制強化等が奏功し、増収増益で着地。売上、営業利益ともにコロナ禍前の水準に近づく
・2023年10月期も外部環境の好転を想定。各事業の強化を図ることで、増収増益を見込む
・中長期的には既存事業の強みを生かした新規事業とM&Aを軸に、「リアル領域」と「デジタル領域」を融合させたビジネスモデルへの転換を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<NS>
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