東レが年初来高値、最先端の次世代ガン診断システムへの期待継続

　東レ<3402.T>が６日続伸、一時前日比９．０円高の７２９．０円まで買われ年初来高値を更新した。
　同社は１８日にＮＥＤＯや、独立行政法人国立がん研究センター（ＮＣＣ）などと共に健康診断などで簡便にがんや認知症を検査できる世界最先端の診断機器・検査システムの開発に着手することを発表しており、これに対する期待が高まっている。患者への負担が小さく、より早期に一度に様々ながんを診断できる技術の開発を支援するもので、、東レが開発した高感度なＤＮＡチップと、東レとＮＣＣが共同開発した血液中に存在するマイクロＲＮＡバイオマーカーの革新的な探索方法を活用して、体液中のマイクロＲＮＡの発現状態についてのデータベースを構築、網羅的に解析していく。乳がんや大腸がんなど１３種類のがんや認知症の早期発見マーカーを見出し、これらのマーカーを検出するバイオツールを世界に先駆け実用化する。
　また、１９日に発表したコンタクトレンズ分野におけるシード＜7743.T＞との業務協力の推進も引き続き注目されている。

東レの株価は９時５４分現在７２４．９円（△４．９円）




出所：株経通信（株式会社みんかぶ）