シード、前期経常を一転21％減益に下方修正

　シード <7743> が4月15日大引け後(15:30)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→17億円(前の期は21.5億円)に22.7％下方修正し、一転して21.2％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の11.3億円→6.3億円(前年同期は9億円)に44.1％減額し、一転して30.1％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．修正理由（連結・個別）　通期業績予想につきましては、主力の「ワンデーピュアシリーズ」を中心に国内外での販売に注力してまいりましたが、販売チャネルの多様化、新規参入企業の増加及び新商品の市場への大量導入によるメーカー間の競争激化等により、国内の既存商品の伸長率が鈍化したこと、さらに、当社新商品の販売が計画に達しなかったこと等により、連結・個別ともに売上予想を修正することといたしました。　利益につきましては、長期的な成長のための広告宣伝費の投下や海外コンタクトレンズメーカーの買収に係る費用等、販売費及び一般管理費の伸びが、結果として売上の伸びを上回ったことに加えまして、下記の特別損失を計上するため、連結・個別ともに営業利益、経常利益、当期純利益それぞれを修正することといたしました。２．特別損失の発生及びその内容 ・製品・資材等の廃棄等に関する損失　　50百万円製造工場であります鴻巣研究所におきまして、一部製造設備の不具合が発生したこと等により、国内外向けの完成製品・中間在庫・資材・材料等を廃棄処分する必要が生じたため、これを特別損失として計上するものであります。・子会社に関連する損失　　192百万円　　　　当社の連結子会社であります（株）アイスペースの一部店舗において、収益性の低下等による減損兆候が認められたことから、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、今後の事業計画や回収可能価額を総合的に検討してまいりました。その結果、当該連結子会社が所有する固定資産について、減損損失として計上するものであります。　　３． 配当金について　2019年３月期の期末配当につきましては、2018年５月10日に公表いたしました１株当たり12 円の予想から変更はございません。