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ナガイレーベンのニュース
*14:21JST ナガイレーベ Research Memo(1):2024年8月期第3四半期は減収減益。下期は1.7%の営業増益を見込む
■要約
1. 2024年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2024年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.1%減の12,646百万円、営業利益が同11.5%減の3,132百万円、経常利益が同11.6%減の3,182百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.5%減の2,195百万円となった。物価上昇により医療機関などによる同社製品を含む消耗品の購入の先送りが見られた。加えて、前年同期の売上高は製品値上げ前の駆け込み需要で通常より高かったこともあり、売上高は前年同期比4.1%の減収となった。売上総利益率は、製品価格の改定や海外生産比率の上昇などにより43.2%となり、同0.6ポイント低下したが、おおむね計画した利益率となった。販管費は同4.2%増と予算内に収まったものの、営業利益は減収により減益となり、ほぼ計画どおりの着地となった。
2. 2024年8月期の業績見通し
2024年8月期の連結業績は、売上高が前期比0.1%増の17,200百万円、営業利益が同4.4%減の4,400百万円、経常利益が同4.6%減の4,460百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.5%減の3,080百万円と、第2四半期時点で修正した予想値を据え置いている。第2四半期の業績が計画値を下回ったことから通期予想も下方修正したが、下期は期初の計画値からおおむね変更はなく、営業利益は前年同期比1.7%増を予想している。売上高は前期比でほぼ横ばいを予想しているが、為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、原価率が上昇し売上総利益率が低下すると見ている。一方で、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進め、製品価格の改定も行っていることから、営業利益は前期比4.4%減に留まる見込みだ。
3. 中期経営計画
同社は、2023年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進している。数値目標としては、2026年8月期に売上高189億円、営業利益55億円を掲げている。足元では為替が円安に振れており同社業績に対しては逆風となっているが、価格改定や高付加価値・高価格商品の投入を積極的に進めていることなどから、これらの目標が達成される可能性はあるだろう。一方で、株主還元の姿勢は変わらず、2023年8月期は年間60.0円の配当を実施し、2024年8月期も年間60.0円(予想連結配当性向62.1%)を予定している。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、自己株式の取得にも前向きで、2022年8月期に612,700株、2023年8月期に164,600株の自己株式取得を行い、2024年第3四半期中にも、415,500株の自己株式取得を行った。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社は評価している。
■Key Points
・2024年8月期第3四半期は前年同期比11.5%の営業減益となるも計画線
・2024年8月期は前期比4.4%の営業減益予想も、下期は期初の計画値からおおむね変更なく増益を見込む
・中期経営計画では2026年8月期に営業利益55億円を目指す。株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<AS>
1. 2024年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2024年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.1%減の12,646百万円、営業利益が同11.5%減の3,132百万円、経常利益が同11.6%減の3,182百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.5%減の2,195百万円となった。物価上昇により医療機関などによる同社製品を含む消耗品の購入の先送りが見られた。加えて、前年同期の売上高は製品値上げ前の駆け込み需要で通常より高かったこともあり、売上高は前年同期比4.1%の減収となった。売上総利益率は、製品価格の改定や海外生産比率の上昇などにより43.2%となり、同0.6ポイント低下したが、おおむね計画した利益率となった。販管費は同4.2%増と予算内に収まったものの、営業利益は減収により減益となり、ほぼ計画どおりの着地となった。
2. 2024年8月期の業績見通し
2024年8月期の連結業績は、売上高が前期比0.1%増の17,200百万円、営業利益が同4.4%減の4,400百万円、経常利益が同4.6%減の4,460百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.5%減の3,080百万円と、第2四半期時点で修正した予想値を据え置いている。第2四半期の業績が計画値を下回ったことから通期予想も下方修正したが、下期は期初の計画値からおおむね変更はなく、営業利益は前年同期比1.7%増を予想している。売上高は前期比でほぼ横ばいを予想しているが、為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、原価率が上昇し売上総利益率が低下すると見ている。一方で、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進め、製品価格の改定も行っていることから、営業利益は前期比4.4%減に留まる見込みだ。
3. 中期経営計画
同社は、2023年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進している。数値目標としては、2026年8月期に売上高189億円、営業利益55億円を掲げている。足元では為替が円安に振れており同社業績に対しては逆風となっているが、価格改定や高付加価値・高価格商品の投入を積極的に進めていることなどから、これらの目標が達成される可能性はあるだろう。一方で、株主還元の姿勢は変わらず、2023年8月期は年間60.0円の配当を実施し、2024年8月期も年間60.0円(予想連結配当性向62.1%)を予定している。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、自己株式の取得にも前向きで、2022年8月期に612,700株、2023年8月期に164,600株の自己株式取得を行い、2024年第3四半期中にも、415,500株の自己株式取得を行った。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社は評価している。
■Key Points
・2024年8月期第3四半期は前年同期比11.5%の営業減益となるも計画線
・2024年8月期は前期比4.4%の営業減益予想も、下期は期初の計画値からおおむね変更なく増益を見込む
・中期経営計画では2026年8月期に営業利益55億円を目指す。株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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