業績も今後に期待。

マツダとトヨタ自動車が環境技術における提携分野を拡大する方向で検討していることが９日に明らかになった。複数の関係筋によると、マツダはトヨタに「スカイアクティブ」と呼ぶ高出力で低燃費が実現できるディーゼルエンジンやガソリンエンジン技術などの供与を検討しているという。強みを持つエンジンのさらなる供給拡大につながるとの期待が広がっている。

一方、トヨタはマツダに対し、次世代エコカーの本命とされる水素を燃料として走る燃料電池車（ＦＣＶ）や、家庭の電源から充電できるプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）の関連技術などを提供。両社がそれぞれ強みとする最先端の環境技術を相互に活用することで、開発費用の負担を軽減し、開発スピードの迅速化を図る。

トヨタとマツダ両社の広報担当者は、提携拡大について「何も決まっていない」としている。との話だが、提携が実現すれば、両社にとって好材料とみる。

夏以降に主力ＳＵＶ「アウトランダー」の改良モデル、１６年春以降に小型ＳＵＶ「ＲＶＲ」ベースのプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）を発売する予定のほか、今後、小型のクリーンディーゼル車も投入する計画も期待したい。