好決算なので、350円～360円くらいで

マツダは26日、2014年３月期の連結純利益が前期比ほぼ倍増の700億円になるとの見通しを発表した。国内生産の約８割を輸出しており、足元の円安傾向で輸出採算が大きく改善する。独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を搭載した車種の販売が国内外で伸びることも寄与する。

　売上高は12％増の２兆4800億円を見込む。世界の全地域で販売を伸ばし、世界販売台数は前期比８％増の133万５千台を計画。好採算の「スカイアクティブ」搭載車種を増やすほか、「マツダ６（日本車名アテンザ）」など新モデルの投入効果が出る。

　営業利益は約2.2倍の1200億円。為替レートは１ドル＝90円（前期実績は83円）を想定し、円安効果は計560億円に達する。営業増益額（660億円）の８割強にあたる計算だ。

　08年以降の円高局面で取り組んできたコスト削減策に加え、「１台当たり利益が従来車の3.5倍のスカイアクティブ車が増える」（山内孝社長）効果も大きい。

　同日発表した13年３月期の連結決算は売上高が前の期比８％増の２兆2052億円、最終損益が343億円の黒字（前の期は1077億円の赤字）と５期ぶりに黒字転換した。