フタバ、上期経常を54％上方修正、通期も増額、未定だった上期配当は無配継続

　フタバ産業 <7241> が7月29日大引け後(16:20)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は36億円の黒字(前年同期は63億円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の26億円の黒字→40億円の黒字(前年同期は43.5億円の赤字)に53.8％上方修正した。
　上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の97億円→111億円(前期は79.6億円)に14.4％上方修正し、増益率が21.8％増→39.4％増に拡大する見通しとなった。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送るとし、年間配当は10円になる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-9.8％→2.3％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2022年3月期第1四半期の連結業績実績については、売上高は世界的なレアメタルや鉄鉱石の不足により、得意先からの有償支給品(触媒)の単価上昇に伴う売価の上昇、生産の際に発生する鉄スクラップ価格の売却単価の上昇等により想定を上回りました。これらの売上高の増加に加え、原価改善が想定以上に進んだこと等により営業利益以下の各段階利益は増加しました。このような状況を踏まえ、2022年3月期第2四半期累計期間および通期の連結業績予想について、上記のとおり修正いたします。(注)　上記の予想は、現在入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後さまざまな要因により予想数値と異なる可能性があります。