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*16:11JST NexTone Research Memo(1):2025年3月期は好調な市場環境を背景として通期計画達成へ
■要約
NexTone<7094>は2016年の発足以降、音楽を中心としたエンタテインメント領域において、著作権管理事業、デジタルコンテンツディストリビューション(以下、DD)事業、音楽配信事業など、アーティスト、作曲家、作詞家などが有する権利の管理業務を代行する総合的な音楽エージェントサービスを展開している。主力事業である著作権管理事業の主な競合は、(一社)日本音楽著作権協会(JASRAC)であり、同社とJASRACの2社寡占市場である。2024年3月期の著作権使用料の徴収額シェアは7.8%である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比112.2%増の9,415百万円、営業利益が同13.9%減の378百万円、経常利益が同9.8%減の397百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同2.2%減の293百万円となった。売上高は、2023年9月に子会社化した(株)レコチョク及び(株)エッグスの新規連結効果、著作権管理楽曲数・取扱原盤数の増加に伴う著作権管理事業及びDD事業の好調などにより急拡大した。営業利益は同連結に伴う人件費・システムなどのコストの増加により、2ケタ減益となった。売上高・利益ともに会社計画を過達しており、順調な進捗であった。
2. 2025年3月期業績見通し
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益が同54.1%増の1,000百万円、経常利益が同53.0%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.0%増の600百万円と、増収増益を予想している。著作権管理楽曲数、及び取扱原盤数は順調に積み上がっており、通期計画の達成が見込まれる。
3. 中期業績計画
同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期業績計画を開示している。2ケタ増収増益基調が続く見通しであり、2024年3月期実績が売上高134億円、営業利益6億円、営業利益率4.9%に対し、2027年3月期には売上高270億円、営業利益24億円、営業利益率8.9%を目標としている。
同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、有名女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル系楽曲の新規管理受託及び移管に向けた営業を強化していく。また、現時点では未参入のカラオケ演奏管理においても、監督官庁(文化庁)などに働きかけを行い、参入実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェントなどの業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。長期目標として音楽著作権管理市場で市場シェア50%を掲げる同社の持続的な成長に注目したい。
■Key Points
・主力事業の著作権管理事業は同社とJASRACの2社寡占市場
・2025年3月期中間期は減益決算も、会社計画は過達。順調な進捗
・2025年3月期は増収増益を予想。管理楽曲数・取扱原盤数は順調に積み上がっており、通期計画の達成を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
<HN>
NexTone<7094>は2016年の発足以降、音楽を中心としたエンタテインメント領域において、著作権管理事業、デジタルコンテンツディストリビューション(以下、DD)事業、音楽配信事業など、アーティスト、作曲家、作詞家などが有する権利の管理業務を代行する総合的な音楽エージェントサービスを展開している。主力事業である著作権管理事業の主な競合は、(一社)日本音楽著作権協会(JASRAC)であり、同社とJASRACの2社寡占市場である。2024年3月期の著作権使用料の徴収額シェアは7.8%である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比112.2%増の9,415百万円、営業利益が同13.9%減の378百万円、経常利益が同9.8%減の397百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同2.2%減の293百万円となった。売上高は、2023年9月に子会社化した(株)レコチョク及び(株)エッグスの新規連結効果、著作権管理楽曲数・取扱原盤数の増加に伴う著作権管理事業及びDD事業の好調などにより急拡大した。営業利益は同連結に伴う人件費・システムなどのコストの増加により、2ケタ減益となった。売上高・利益ともに会社計画を過達しており、順調な進捗であった。
2. 2025年3月期業績見通し
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益が同54.1%増の1,000百万円、経常利益が同53.0%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.0%増の600百万円と、増収増益を予想している。著作権管理楽曲数、及び取扱原盤数は順調に積み上がっており、通期計画の達成が見込まれる。
3. 中期業績計画
同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期業績計画を開示している。2ケタ増収増益基調が続く見通しであり、2024年3月期実績が売上高134億円、営業利益6億円、営業利益率4.9%に対し、2027年3月期には売上高270億円、営業利益24億円、営業利益率8.9%を目標としている。
同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、有名女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル系楽曲の新規管理受託及び移管に向けた営業を強化していく。また、現時点では未参入のカラオケ演奏管理においても、監督官庁(文化庁)などに働きかけを行い、参入実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェントなどの業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。長期目標として音楽著作権管理市場で市場シェア50%を掲げる同社の持続的な成長に注目したい。
■Key Points
・主力事業の著作権管理事業は同社とJASRACの2社寡占市場
・2025年3月期中間期は減益決算も、会社計画は過達。順調な進捗
・2025年3月期は増収増益を予想。管理楽曲数・取扱原盤数は順調に積み上がっており、通期計画の達成を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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