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【QAあり】フォースタートアップス、タレントエージェンシーの受注高は前年比33%成長 4Q及び来期1Qに大きく貢献する見込み

投稿:2024/02/09 13:00

Agenda

志水雄一郎氏:フォースタートアップス代表取締役社長の志水です。ただいまより、2024年3月期第3四半期決算説明会を開催します。

本日のアジェンダはスライドに記載のとおりです。

全社(連結) | 2024年3月期第3四半期 エグゼクティブサマリー

第3四半期の業績についてご説明します。まずは、エグゼクティブサマリーです。本業は順調に推移しています。

第3四半期3ヶ月の受注高は9億3,500万円、前年同期比プラス21.1パーセントで進捗しています。特に、基幹事業のタレントエージェンシーが前年同期比プラス33パーセントの成長を示しており、足元の業績は順調に推移しています。この受注活動は、4Q及び来期1Qに大きく貢献する見込みです。

売上高は、前年同期比プラス10.7パーセントの24億4,300万円と、ほぼ計画どおりに進捗しています。

営業利益は、前年同期比マイナス47.1パーセントの2億5,700万円で着地しました。1月19日に発表した、ベンチャーキャピタル事業においての評価損1億3,600万円を計上していることに加え、従前に発表したとおり、2024年の後半に本社オフィスを麻布台ヒルズに移転することを決定しています。

これに伴い、固定資産の耐用年数短縮を行うために計上した減価償却費の増加により、このような数字となっています。

全社(連結) | 営業利益の前年比増減差異

営業利益の前年比増減差異について、ご説明します。2023年3月期第3四半期の累計は、4億8,700万円でした。ここからタレントエージェンシーとオープンイノベーションの売上総利益が順調に増加しています。

ただし、先ほどからお伝えしているとおり、ベンチャーキャピタルで営業投資有価証券評価損1億3,600万円の計上と、麻布台ヒルズへの本社移転に伴う減価償却費などの増加による2,600万円の計上を加味すると、2024年3月期第3四半期の累計は、2億5,700万円の着地となっています。

全社(連結) | 業績予想に対する進捗率

業績予想に対する進捗率です。1月19日に発表のとおり、今期の業績予想を上方修正しました。修正した公表値に対しての各段階利益の進捗率は、現在70パーセント前後で推移しています。私たちは、オントラックで推移しているものと考えています。

全社(連結) | 売上高-四半期推移

売上高の四半期の推移です。当第3四半期においては、過去2番目の売上高で推移しています。こちらに一番貢献したのはオープンイノベーションで、直近に開催したカンファレンス「GROWTH INDUSTRY CONFERENCE 2023(以下、GRIC2023)」の売上が大きく寄与しています。

全社(連結) | 受注高-四半期推移

受注高の四半期の推移です。全社での受注高は9億3,500万円と、こちらも過去2番目となりました。特にタレントエージェンシーは8億6,800万円と、初の8億円台にまで拡大しています。前年同期比でプラス33パーセントの成長を示しており、足元の業績は順調に推移していると見ています。

全社(連結) | 人員数推移

人員数の推移です。今期末は195名前後となる予定です。12月に5名、1月に7名、2月に6名が入社と、後半にかけて採用ペースがあがってきている状況です。来期の期初に210名から220名の間でスタートしたいと考えており、現在、採用活動を進めています。

タレントエージェンシー | 人材紹介サービスのビジネスフロー

事業別の業績についてご説明します。まずは、タレントエージェンシーの人材紹介サービスのビジネスフローです。受注から売上への転換は平均2.5ヶ月となっています。この四半期の受注は翌期の四半期の売上高に繋がるビジネスモデルです。

タレントエージェンシー | 売上高の状況

売上高の状況です。前年同期比で見るとプラスですが、前四半期比で見ると減少傾向にあります。1月入社に集中しているため、第4四半期の売上高が第3四半期の売上高を超える予定です。

タレントエージェンシー | 受注高の状況

受注高の状況です。受注高は8億6,800万円と、過去最高の実績です。先ほどもご説明したとおり、前年同期比でプラス33パーセントの成長を果たしており、基幹事業である人材紹介ビジネスの拡大は、私たちの勇気に繋がっています。

タレントエージェンシー | 売上高分解-人材紹介取引数と単価の推移

売上高を分解してご説明します。当第3四半期は、特に単価が高い水準で推移しました。単価は385万4,000円と、過去2番目の水準まで拡大しています。

タレントエージェンシー | 売上高分解-決定年収比率

決定年収の比率です。引き続き、決定年収1,000万円以上が全体の約3割を占めている状況です。

オープンイノベーション | 各サービスの計上フロー

オープンイノベーションの各サービスの計上フローです。4つのサービスラインがあり、それぞれ受注・売上の計上タイミングが異なります。

オープンイノベーション | 売上高の推移

売上高の推移です。第3四半期は過去最高の売上高を示しており、「GRIC」といったカンファレンス事業の売上高が大きく寄与しています。また、「Public Affairs」「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」などの売上高も計画どおりに進捗しています。

ベンチャーキャピタル | 損益の状況

ベンチャーキャピタルの損益の状況です。1月19日に発表したとおり、投資先株式の時価評価を行い、営業投資有価証券評価損1億3,600万円を計上しています。会計上の評価を保守的に見積もった結果であるため、現時点において、私たちの投資先で経営の先行きに疑義はありません。

全社 | スタートアップの資金調達市場の状況

事業トピックスです。まずは資金調達市場の推移です。詳細については、2月16日に解説セミナーを開催しますので、ぜひご参加ください。

2023年の資金調達市場は、2022年比約28パーセント減の進捗状況です。ただし、この内容にはエクイティとデットが含まれています。一般的に資金調達といわれるエクイティのみでは、2022年比約12パーセント減で推移する見込みであり、アメリカと比較するとかなり下げ止まっています。

アメリカでは、2022年まで資金調達市場がバブルであったことと、日本においては、スタートアップ政策が下支えしていることが大きく影響していると考えています。

オープンイノベーション | カンファレンス

カンファレンス事業についてです。11月16日に「GRIC 2023」を開催しました。総登録数が8,000名を超え、さらにフランスの大型カンファレンスである「VivaTech(ビバテク)」や、世界のファッションへの投資を最も行っているLVMHグループがイベントパートナーとして参画するなど、グローバル色が大きいカンファレンスとして成長しています。2024年も規模を拡大しながら、カンファレンスを運営していく予定です。

オープンイノベーション | Fukuoka Growth Nextの運営事業者に採択

「Public Affairs」についてです。福岡市のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」の運営事業者に採択されました。

福岡地所、さくらインターネット、GMOペパボの3社に、当社が仲間に加わり、福岡市との官民共働で福岡のスタートアップを応援する活動を、2024年4月から5年間行っていきます。

ベンチャーキャピタル | 新規投資の状況

ベンチャーキャピタルについてです。新規投資として、セールスイネーブルメント領域のSaaS企業であるナレッジワーク社へ出資しました。1号ファンドの投資先は計6社になっています。

ナレッジワーク社は、2023年11月時点で全社員の約5分の1にあたる16名が当社経由で入社しており、エージェントシェアは圧倒的NO.1 です。こちらに資金も提供することにより、人とお金を組み合わせたハイブリッドキャピタルで成長を支えていきます。

全社(連結) | 目指す世界観

スライドは、当社の目指す世界観を示しています。裾野は、起業支援とオープンイノベーションで拡大を支援します。そして成長の高さは、人材紹介とスタートアップ投資を行うことで、より広く、より高いスタートアップ市場を作っていきます。これが、当社の使命だと考えています。

全社(連結) | 中期業績目標

中期業績目標です。従前より発表しているように、2026年3月期に連結売上高50億円超を目指します。スタートアップの未来をしっかり見据え、力強く支援を続けていきたいと考えています。

質疑応答:投資有価証券評価損の発生について

「営業投資有価証券評価損は来期も発生するのでしょうか? また、評価損の具体的な銘柄や数を教えてください」というご質問です。

有価証券を保有している以上、評価損のリスクは潜在しておりますが、来期の発生に関して、現時点ではわかりません。さらにいえば、現時点において評価損の発生がわかっていれば、今回計上した数字に盛り込む必要があるはずです。当然のことながら、具体的な銘柄や評価損を計上した企業数は開示できませんので、ご理解ください。

当社の投資先企業ですが、ベンチャーキャピタルから、予実・内部統制・成長戦略などを見て、上場確率が高い企業をご紹介いただきます。そのような企業に対し、人材紹介で経営幹部から組閣して成長を支えた結果、人とお金を組み合わせたハイブリッドキャピタルとして、さらなる成長を支援しています。したがって、投資先が有力な企業であることは事実です。

引き続き、そのような企業の成長を支えていきたいと考えていますし、将来的にすばらしい結果に繋がるものと考えていますので、ご期待ください。

質疑応答:人材確保の状況と来期の成長見込みについて

「人材確保の状況は、当初の理想どおりではないと思いますが、来期のトップラインの成長見込みは、どのように考えればよいでしょうか?」というご質問です。

今期がスタートしたタイミングにおいては、市場の状況も加味しながら、少し弱含みで採用活動をスタートしました。下期に入ってから採用活動を強化した結果、先ほどお話ししたとおり、12月に5名、1月に7名、2月に6名と、順調に採用できています。

しかしながら、一部退職者も出ました。そのような中で、来期のトップラインをどのように設定していくのかに関して、予算設定を行っている状況です。

また、今年度入社した新卒社員は現在、活躍が目覚ましく、生産性がさらに上がっていくものと考えています。また、その戦力化がしっかりと花開くタイミングは来期以降だとも考えています。

現在、入社している中途メンバーを含め、さらに高い成長を目指すべく来期の水準を決定している段階です。そのため、みなさまには確定次第、お話しできればと考えています。

質疑応答:来期のコスト面について

「来期のコスト面について、本社移転などのコスト発生があると思いますが、利益に関してはどのように見ればよいでしょうか?」というご質問です。

今期、5月の開示情報には含まれていなかった本社移転に伴うコスト増を考慮する必要があるため、現在精査中です。増収増益を目指していく方針に変わりはありません。

しかしながら、3年後、5年後のトップライン最大化を目指すという当社の成長戦略の実行において、どのようにコストを投資していくかに関しては、社外取締役も交えた会議で議論中です。

当社としては、資金調達市場が10倍に拡大していく中で、より高い成長を目指していくことが求められていると考えています。そのような中で、私たちにふさわしい、今の当社に合った未来戦略を生み出し、みなさまに開示していければと考えています。また方針が固まり次第、みなさまにお話しできればと思います。

志水氏からのご挨拶

当社は現在、足元の業績が順調です。本業であるタレントエージェンシーは、特に高い成長率を示しています。市場の期待に応えるべく、高い成長を示していきたいと考えていますので、引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願いします。

配信元: ログミーファイナンス
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