きずなＨＤ、今期税引き前を44％下方修正

　きずなホールディングス <7086> [東証Ｍ] が5月25日大引け後(15:30)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。20年5月期の連結税引き前利益を従来予想の5.4億円→3億円(前期は6.1億円)に44.3％下方修正し、減益率が11.7％減→50.8％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結税引き前損益も従来予想の2.4億円の黒字→トントン(前年同期は3.7億円の黒字)に減額した計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の問題が顕在化した本年３月以降（2020年５月期第４四半期）は、不特定多数の参列者が集まる大規模な葬儀から、特定少数の近親者のみが集う当社グループが主軸とする家族葬へのシフトがみられ、当社グループの葬儀件数が増加しております。一方で家族葬においてさえも参列者数の減少とそれに伴う料理・返礼品等の売上減少により、葬儀単価が大きく下落いたしました。　これらの状況のもと、当第４四半期においては、売上収益の主要な経営指標である葬儀件数は前回予想の前提1,968件を96件上回る2,064件（＋4.9％）を見込む一方、葬儀単価は前回予想の前提951千円を170千円下回る781千円（△17.9％）を見込んでおります。　当期の葬儀件数については、前回予想の前提7,792件を69件上回る7,861件（＋0.9％）を見込む一方、当期の葬儀単価は前回予想の前提957千円を55千円下回る902千円（△5.7％）を見込んだ結果、売上収益は前回予想を下回ると見込んでおり、当第４四半期の葬儀単価下落が当期の売上収益減少の要因となっております。　段階利益については、売上収益の下落に伴って営業利益及び当期利益もそれぞれ前回予想を下回ると見込んでおります。これらの検討の結果、今回当期の連結業績予想を修正することといたしました。　なお公表数値は本日現在の情報に基づくものでありますが、これら情報は流動的な要素を含み、様々な要因によって変化する可能性があるため、実際の結果はこれらと異なる場合がありますのでご留意下さい。