サノヤスＨＤは大幅高、円安など寄与し１４年３月期営業利益予想を上方修正

　サノヤスホールディングス＜7022.T＞が３日ぶりに反発し、一時１６円高の２１８円まで買われ大幅高となっている。４月３０日、１４年３月期通期連結業績予想の修正を発表。売上高は従来の４７０億円から４６７億円（前の期比２０．９％減）に減額したものの、営業利益を１１億円から３３億５０００万円（同２４．０％減）、純利益を１億円から９億７０００万円（同２．３倍）へ大幅に増額。これを手掛かりに買いが優勢となっている。
　新造船で円安効果や原価低減で採算が向上、新規受注船の受注損失引当金の計上を回避できたことも寄与し大幅な営業増益となった。
　純利益は特別損失約１２億円を計上したが、これを吸収し前期比２倍を超える増益となった。造船事業で遊休不動産の時価下落や借地返還に伴う土壌改良処理などで固定資産の減損損失５億７００万円、陸上事業で所有する賃貸物件の採算性低下などで固定資産の減損損失５億１５００万円が発生したほか、豪州子会社の観覧車取得に伴う契約精算損２億２９００万円も特別損失に計上した。

サノヤスＨＤの株価は１１時３０分現在２１４円（△１２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）