タングス、今期経常を50％下方修正、配当も15円減額

　日本タングステン <6998> [東証２] が12月19日大引け後(17:30)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の10.1億円→5.1億円(前期は11億円)に49.5％下方修正し、減益率が8.6％減→53.8％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.5億円→1.5億円(前年同期は3.7億円)に75.9％減額し、一転して57.8％減益計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の85円→70円(前期は95円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年３月期の連結及び個別の通期業績につきましては、米中貿易摩擦の長期化を主要因として、中国市場の自動車、電子部品関連の需要が低迷し、衛生用品関連のＮＴダイカッターについても海外向けで顧客の設備投資抑制により低調に推移しております。これらの要因が当社及び子会社の受注動向に与える影響について精査しておりましたが、特にＮＴダイカッター関連の海外子会社の売上高及び利益が当初予想より大きく下回る見込みとなりました。また、中国子会社の事業構造改善を進めることに伴う費用が発生する見通しとなったことから、売上高、利益ともに当初予想を下回る見込みとなりました。　以上により、通期業績の予想を連結、個別ともに修正いたします。

　　当期の業績が当初予想を大きく下回る見込みであることから、誠に遺憾ながら、期末配当予想を当初予想45円から１株当たり30円とすることといたしました。この結果、年間配当（中間配当１株当たり40円を含む）予想は、１株当たり70円となります。