ケミコンの１１年３月期は需要復調で３期ぶりに黒字転換の見通し

　日本ケミコンは１０日午後１時に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表。

　シェアトップのアルミ電解コンデンサーを主力とする電子部品の大手で、１１年３月期は、アジア向けを中心に０９年１２月に前年同月比でプラスに転じた月次受注額伸長率が、以降も高水準で推移していることを主因に、年間で売上高１１８０億円（前期比１１．４％増）と増収に転じる見通し。この増収効果に加えて、操業度の上昇効果、引き続き経費の削減も見込み、営業損益４０億円の黒字（前期は３０億３６００万円の赤字）、最終損益２０億円の黒字（同４２億９４００万円の赤字）と３期ぶりに黒字に転じる予想だ。

　ただ、市場の事前予想を若干下回ったほか、目先材料出尽くし感もあり、株価は前日比プラスゾーンで推移していたが、決算発表後、午後１時３５分の時点で、１６円安の３６０円まで売られている。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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