ニチコンの１１年３月期は黒字転換へ、昨年１２月期以降受注プラスに

　ニチコンは１１日午後２時に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表した。アルミ電解コンデンサーを主力とする電子部品の大手で、１０年３月期は、期前半の不振が響き、営業赤字４５億１２００万円（前期は７８億８６００万円の赤字）、最終赤字６０億４０００万円（同１４５億６５００万円の赤字）と連続赤字となった。

　ただ、期後半から、アジア地区を中心にデジタル家電、情報通信、インバーター機器などの需要が盛り上がり、同社の月次受注額伸長率（前年同月比）も０９年１２月でプラスに転じ、以後、月を追って伸びが高まっている。このため、１１年３月期の連結売上高は１０００億円（前期比１８．４％増）と増収（１０年３月期は前期比７．６％減収）に転ずる見通しだ。損益面も採算が好転、営業損益２７億円の黒字、最終損益２０億円の黒字と、黒字化の予想だ。

　午後２時４２分時点の株価は２２円安の１１２７円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社