三井ハイテックのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
横浜ゴム <5101> 【2+→2+】
「24/12期の事業利益は2桁増益、過去最高更新を同社は計画、増配を見込む」
TIWでは投資評価は「2+」を維持する。その理由は、(1)24/12期は昨年5月に買収を完了したOHT(オフハイウエイタイヤ)のY-TWS(トレルボルグ・ホイール・システムズ)の寄与が大きいとはいえ、同社が事業利益(日本基準の営業利益に相当)は2桁増益、過去最高更新を見込み事業利益率は10.8%(23/12期10.1%)への上昇を想定、増配を予定したことがポジティブである。(2)TIWでは同社計画上振れを見込む。更には、(3)ポートファリオ変革(乗用車用などのタイヤ消費財では高付加価値商品の販売強化を進め、生産財では好採算が見込める農業機械用や産業車両用などOHT事業の拡大を図る)による収益力向上により堅調な業績展開が続く中、24/12期TIW予想PER8.5倍、実績PBRで0.91倍の株価は評価不足と考えること、などによる。
予想ROE:10.1% PBR:0.9倍、来期予想PER:7.9倍、来期予想EPS成長率:7%株価(3/22終値):4,177円 Fモデルによる理論株価:5775円(3月18日by高田悟)
三井ハイテック <6966> 【 2→2+】
「TIW業績予想を増額し投資評価を引き上げ、25/1期は31%営業増益へ」
投資評価を「2+(Outperform)」へと引き上げる。TIW業績予想を前回から増額、現行株価には評価余地があるものと判断する。主な増額要因は、リードフレームの一段の復調、円安メリットの拡大。24/1期の連結業績は、売上高1,958億円(前期比12%増)、営業利益181億円(同20%減)となった。半導体用リードフレームが大幅減。他方、EV・EV向け駆動・発電用モーターコアが好調だった。TIWでは25/1期業績を、売上高2,428億円(同24%増)、営業利益238億円(同31%増)と予想。前提円/ドルレートは145円。増販効果と円安メリットが押し上げに寄与しよう。
予想ROE:15.4% PBR:3.5倍、来期予想PER:14.7倍、来期予想EPS成長率:45%株価(3/22終値):8,906円 Fモデルによる理論株価:7367円(3月22日by岩元泰晶)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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