菊水電子、今期経常を18％上方修正、配当も7円増額

　菊水電子工業 <6912> [ＪＱ] が2月25日大引け後(16:45)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→11.2億円(前期は4.6億円)に17.8％上方修正し、増益率が2.1倍→2.4倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.6億円→5.2億円(前年同期は4.9億円)に46.9％増額し、一転して6.4％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、新型コロナウイルス感染症再拡大への懸念と世界的に長期化する半導体や工業製品の部品等の需給逼迫等により生産活動への影響を受けていたことから、通期の業績予想を据え置いておりましたが、受注環境は好調に推移しており、米国、中国を中心とした海外売上高の大幅な増収並びに部品調達活動にも努力を重ねていることから、前回予想を上回る見込みとなりました。　利益面につきましては、部品調達価格等仕入コストの上昇や売上高の増収により輸出輸送費等販売費の増加はあったものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも前回予想を上回る見込みとなりました。　以上の理由から、2021年10月27日に公表いたしました通期業績予想を修正するものであります。

　　当社の利益配当は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つと位置付けており業績に対応した配当を行うことを基本としつつ、企業体質の強化と今後の事業展開を勘案し、内部留保にも意を用い、決定する方針をとっております。　2022年３月期の期末配当につきましては、業績予想の修正に記載しましたとおり、前回予想より利益が増加する見込みとなったことを勘案し、１株につき23円から７円増配の30円に修正いたします。※ 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的と判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等はさまざまな要因により大きく異なる可能性があります。