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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2023/03/31 17:52

<5393> ニチアス

四季報より 業種:ガラス・土石製品。

【特色】耐熱技術生かし、プラント向け工事のほか、環境関連など工業製品、自動車部品製造・販売も

【連続最高益】プラントは好調。高機能製品が上振れ、償却負担こなし営業益再増額。最高純益。連続増配。24年3月期は半導体関連需要で高機能製品が好調。工業製品堅調。原材料高に値上げで対応し高水準持続。

【生産停止】千葉の断熱材製造子会社は不採算のため24年3月メド生産停止。周期加熱法応用の独自開発装置による断熱材の熱拡散率試験方法がJIS規格として発効。

2023年2月6日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+12.3%の295.00億円、経常利益+3.0%の315.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場の急落で2020年3月17日の1635円で底打ちとなって、上昇トレンドが続き、天井圏で2021年3月23日の2953円、5月11日の3050円、8月3日の3040円、9月14日の3090円と4山を形成してピークをつけました。この3090円のピークから10月14日に2495円まで大幅下落となり、ここから11月4日に2874円まで反発し、戻り高値をつけて下降トレンド(A)に転換しました。この下降トレンド(A)の中で、2022年5月20日の2091円、11月4日の2180円と2点底をつけて、2180円の安値から反発し、11月24日に2492円まで上放れし、下降トレンド(A)をぬけて、2023年1月5日に2292円まで押し目を入たあと急上昇となって3月9日に2815円の高値をつけ調整となっています。

<5991> 日本発條

四季報より 業種:金属製品。

【特色】独立系自動車部品メーカー。懸架ばね首位。シートも。HDD基幹部品の精密ばねも手がける

【増 勢】車用ばねやシートは大幅改善ながら数量下振れ想定未満。半導体関連後半失速も響き営業益下振れ。24年3月期は車用が数量増やばねの価格改定進み伸長。半導体関連は半ばに復調。為替益見込まず。

【拡張準備】需要拡大見越すモーターコアは、メキシコ既存工場の隣接地に用地取得、能力増強に備え。金属基板はソーラー発電など産業用の制御基板向け開拓も狙う。

2023年2月9日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+49.8%の320.00億円、経常利益+30.4%の400.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場の下落で2020年3月17日の574円を1番底、8月7日の575円を2番底、11月13日の620円を3番底と3点底をつけて、上昇トレンド(A)を形成し、2021年6月3日に986円の高値をつけました。ここを当面のピークにして8月20日に744円まで下げて、ここからの反発で2021年1月12日に1030円まで上昇して、年初来高値更新となりました。ここから安値744円、高値1030円とする三角保ち合い(B)を形成しています。この中で下値を2021年8月20日の744円、3月7日の766円、10月28日の800円とし、煮詰まって上値を12月1日の940円として2月10日に857円まで下げ、ここからの上昇で三角保ち合い(B)を上放れし、3月9日に984円の高値をつけ、大きく下げて3月16日に879円の安値をつけて反発しかかっています。

<6482> ユーシン精機

四季報より 業種:機械。

【特色】プラスチック射出成形品取り出しロボット世界首位、高機能機を軸にシェア約2割。特注機も

【復 調】12月末受注残114億円(前年同期比2倍)。ただ特注機の期中寄与は少なめ。取り出しロボットに中国コロナ響く。24年3月期は省人化需要を背景に中国含め取り出しロボットが増勢。大口案件受注した医療向け特注機も拡大。営業益復調。

【布陣増強】特注機の技術応用し開発した旋回タイプ取り出しロボット販売開始。フランスで22年12月代理店契約、欧州拡販。

2023年2月3日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は-17.0%の24.00億円、経常利益-15.7%の26.00億円と3期ぶりの減収・減益の見通し。

コロナ相場での大幅下落で2020年4月6日の593円で底打ちとなり、4月21日の607円で2番底をつけて、6月10日に808円まで上昇し、ここからの調整のあと9月24日の698円を安値に上放れとなって急上昇し、2021年1月14日の1026円、2月3日の1037円と2点天井をつけて下降トレンド(A)に転換しました。この下降トレンド(A)の中で5月27日の794円、6月21日の795円とダブル底をつけて反発し、8月2日の893円、9月14日の883円と2点天井となって再度の大幅下落となり、2022年4月27日の623円で当面の底打ちとなって、ゆるやかな上昇トレンド(B)に転換して、下降トレンド(A)を上にぬけてきています。

<6809> TOA

四季報より 業種:電気機器。

【特色】構内放送設備、セキュリティシステムの2本柱。海外は商品企画から販売まで行う地域体制強化

【反 発】海外回復も国内放送設備低調。原材料高騰。減額で営業益横ばいに。土地売却特益。24年3月期国内は多言語対応インバウンド需要取り込む。海外はASEAN向け拡販。国内値上げ浸透図る。営業増益。

【ASEAN】インドネシアの宗教施設向け、タイ、ベトナム商業・観光施設向け放送機器成長余地大。東京・丸の内に子会社設立、オフィス向け音環境ニーズ探索、提案。

2023年2月2日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は-2.7%の21.00億円、経常利益-8.6%の22.00億円と4期連続の減収・減益の見通し。

コロナ相場での大幅下落で2020年3月17日の630円で当面の底打ちとなり、もみあって8月3日の654円で2番底となって、上昇トレンド(A)へ転換しました。この上昇トレンド(A)の中で、11月11日に942円まで一段上げとなって、2021年1月25日に809円まで押し目を入れ、ここからの上げで、2021年3月30日の1037円で2段上げとなって高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)に転換し、2022年4月12日に646円まで下げて、当面の底打ちとなりました。ここから反発となって下降トレンド(B)を上にぬけて5月6日に842円まで反発し、5月12日に740円まで押し目を入れてもみあい、この中で8月26日に819円まで上げて、12月2日に751円まで下げ、ここから2023年3月9日に853円の戻り高値をつけて押し目を入れているところです。

<9531> 東京瓦斯

四季報より 業種:電気・ガス業。

【特色】都市ガス最大手。電力と合わせ総合エネルギー企業化。海外ガス田開発も。地域冷暖房に注力

【反 落】電力は調達価格低減が寄与。ガスは低コスト調達による差益が想定超。最高純益大幅更新。増配も。24年3月期も電力は販売量増勢。反面、ガスの調達差益がやや縮小。海外も利益増一服。営業益反落。

【投資優先】23年度始動の3カ年新中計で総還元性向4割(現在5割)に引き下げ。捻出した資金は脱炭素関連など新規投資に充当。合弁設立し成田空港の脱炭素化推進。

2023年1月31日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+181.0%の3310.00億円、経常利益+156.4%の3250.00億円と2期連続の大幅な増収・増益の見通し。

コロナ相場の下落で2020年3月17日に2062円の安値をつけ、ここからの反発で7月29日の2696円を当面の戻り高値にして、11月25日の2652円、2021年3月29日の2580円と順下げの形となり、2021年10月28日に1855円の安値をつけました。ここから上昇トレンド(A)を形成し、2022年7月1日に2833円まで上昇し、7月6日に2356円まで下げて、三角保ち合いに近い形となりました。この中の煮詰まったところで2023年1月4日の2429円の安値から上放れとなり、2月1日に2877円と年初来高値をつけて下落となり、下値確認の動きとなっています。

配信元: みんかぶ株式コラム
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