313円
天昇電気工業のニュース
■業績動向
1. 2020年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
天昇電気工業<6776>の2020年3月期第2四半期の連結業績は、売上高9,121百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益577百万円(同58.5%増)、経常利益547百万円(同32.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益359百万円(同63.9%増)となった。
増収要因は、主な向け先である自動車関連部品メーカーからの需要が好調だったためだ。自動車業界全体の環境は必ずしも活況とは言えないが、同社の主な向け先メーカーが相対的に好調であり、さらに同社製品を採用している車種の販売が好調だったことも寄与している。また自社製品である雨水貯留浸透資材も順調に拡大した。一方で営業利益においては、前期まで収益を圧迫した減価償却費がピークを過ぎて前年同期比では減少(26百万円)したこと、さらには将来の受注増に備えた梱包資材等の先行投資も一巡したことから、増収がそのまま増益に寄与した。
また営業外損益では、前年同期は為替差益が64百万円であったのに対し、2020年3月期第2四半期は為替差損が27百万円発生したことなどから経常利益の伸びは営業利益を下回った。また、特別損益では、前年同期は特別利益87百万円(国庫補助金など)、特別損失141百万円(固定資産圧縮損79百万円、段階取得に係る差損58百万円)を計上したが、2020年3月期第2四半期はこれらが消失したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比63.9%の増益となった。
(2) セグメント別状況
公表されているセグメント別状況は地域別となっているので、同社の事業の本来の姿を理解するためにはこの区分はあまり意味がない。主要顧客の生産増などから日本成形関連事業の売上高7,974百万円(前年同期比7.1%増)と増収となった。減価償却費や梱包資材等の先行経費負担がピークアウトしたことなどからセグメント利益は390百万円(同72.4%増)となった。中国成形関連事業の売上高は190百万円(同25.2%増)、セグメント利益は13百万円(同50.3%増)となり、金額は小さいが増収増益を維持した。子会社の株式追加取得により前期から新たにセグメントに追加されたアメリカ成形関連事業の売上高は811百万円(同129.8%増)、セグメント利益は60百万円(同437.9%増)となり、水準は低いが大幅増益となった。不動産関連事業は、売上高144百万円(同4.3%減)、セグメント利益112百万円(同4.2%減)と減収減益となった。
(3) 設備投資額と減価償却費
2020年3月期第2四半期の設備投資額(有形固定資産取得額)は840百万円(前年同期は441百万円)であった。主に新型成形機や金型への投資を行ったが、投資レベルとしてはピークを越した。この結果、減価償却費は551百万円(同577百万円)となり、こちらも峠を越したと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<MH>
1. 2020年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
天昇電気工業<6776>の2020年3月期第2四半期の連結業績は、売上高9,121百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益577百万円(同58.5%増)、経常利益547百万円(同32.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益359百万円(同63.9%増)となった。
増収要因は、主な向け先である自動車関連部品メーカーからの需要が好調だったためだ。自動車業界全体の環境は必ずしも活況とは言えないが、同社の主な向け先メーカーが相対的に好調であり、さらに同社製品を採用している車種の販売が好調だったことも寄与している。また自社製品である雨水貯留浸透資材も順調に拡大した。一方で営業利益においては、前期まで収益を圧迫した減価償却費がピークを過ぎて前年同期比では減少(26百万円)したこと、さらには将来の受注増に備えた梱包資材等の先行投資も一巡したことから、増収がそのまま増益に寄与した。
また営業外損益では、前年同期は為替差益が64百万円であったのに対し、2020年3月期第2四半期は為替差損が27百万円発生したことなどから経常利益の伸びは営業利益を下回った。また、特別損益では、前年同期は特別利益87百万円(国庫補助金など)、特別損失141百万円(固定資産圧縮損79百万円、段階取得に係る差損58百万円)を計上したが、2020年3月期第2四半期はこれらが消失したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比63.9%の増益となった。
(2) セグメント別状況
公表されているセグメント別状況は地域別となっているので、同社の事業の本来の姿を理解するためにはこの区分はあまり意味がない。主要顧客の生産増などから日本成形関連事業の売上高7,974百万円(前年同期比7.1%増)と増収となった。減価償却費や梱包資材等の先行経費負担がピークアウトしたことなどからセグメント利益は390百万円(同72.4%増)となった。中国成形関連事業の売上高は190百万円(同25.2%増)、セグメント利益は13百万円(同50.3%増)となり、金額は小さいが増収増益を維持した。子会社の株式追加取得により前期から新たにセグメントに追加されたアメリカ成形関連事業の売上高は811百万円(同129.8%増)、セグメント利益は60百万円(同437.9%増)となり、水準は低いが大幅増益となった。不動産関連事業は、売上高144百万円(同4.3%減)、セグメント利益112百万円(同4.2%減)と減収減益となった。
(3) 設備投資額と減価償却費
2020年3月期第2四半期の設備投資額(有形固定資産取得額)は840百万円(前年同期は441百万円)であった。主に新型成形機や金型への投資を行ったが、投資レベルとしてはピークを越した。この結果、減価償却費は551百万円(同577百万円)となり、こちらも峠を越したと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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