メルコが年初来高値更新、連続営業最高益見通しを材料視、野村は強気継続

　メルコホールディングスが出来高を伴い５連騰。後場に入って一時２０８円高の２５７３円まで買われ、２月２２日に付けた年初来高値２３９９円を更新。

　パソコンの周辺機器の大手で、２３日に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の連結業績見通しを発表。ＨＤＤ（ハードディスク駆動装置）や無線ＬＡＮの収益性改善から、１０年３月期の連結営業利益は前期比３．５３倍の７５億４２００万円と急伸。一気に０６年３月期に記録した過去最高の営業利益６３億９００万円を更新した。１１年３月期も新ＯＳ（ウィンドウズ７）の法人向け需要増などから、周辺機器は引き続き需要拡大基調が見込まれ、営業利益は８０億円（前期比６．１％増）と連続最高益更新の会社側見通しにある。配当も１０年３月期は期末配を１株につき前年同期比３円増の２０円とし、年３７円とする方針だが、１１年３月期も中間配２０円（前年同期は１７円）、期末配２０円の年４０円と連続増配の意向にある。

　決算を受けて、野村証券は２３日付のリポートで、現状株価はまだ出遅れ感が強い、として、レーティングで強気の「１」継続とし、目標株価をこれまでの３３００円から３５００円に引き上げている。このことも株価上昇にプラスに働いているようだ。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社