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C&Gシステムズのニュース
*11:04JST C&GSYS Research Memo(4):2024年12月期は下半期回復で前期比74.6%の営業増益
■業績動向
1. 2024年12月期の業績概要
C&Gシステムズ<6633>の2024年12月期の連結業績は、売上高が3,927百万円(前期比2.7%増)、営業利益が158百万円(同74.6%増)、経常利益が220百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同78.2%増)となり、2024年11月に修正した予想値(売上高3,801百万円、営業利益127百万円)を上回った。前期比の増益率は高いが、これは前期が悪すぎたことによるもので、全体的にはまだ回復途上と言えるだろう。
主力のCAD/CAMシステム等事業においては、国内ではEVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資への慎重な姿勢が継続し、特に自動車産業が盛んな地域において製品販売に影響が出た。一方でOEM開発売上及び一部既存OEM先へのライセンス売上は堅調に推移した。全体の流れとしては、2023年第3四半期に底を打ち、以降緩やかな回復が続き、前期比では増収増益となった。また保守売上は引き続き高い保守更新率を維持し、国内海外ともに収益に貢献した。
金型製造事業では、下半期には回復が見られたが2023年からの低調な受注環境の影響が上半期まで残り、通期でも減収となり、人件費増などから営業赤字となった。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高が3,478百万円(前期比4.1%増)、営業利益が162百万円(同117.7%増)、営業利益率が4.7%(同2.5ポイント上昇)となった。国内ではEVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資が抑制され、上半期は低調に推移したが下半期は回復が見られ、国内CAD/CAMの売上高は2,958百万円(同4.2%増)となった。海外も同様の傾向であったことから、海外CAD/CAMの売上高は520百万円(同3.6%増)となった。
金型製造事業の売上高は448百万円(同7.4%減)、営業損失3百万円(前期は16百万円の利益)となった。2023年度下期から2024年度上期にかけEV車販売数の落ち込みから新車種開発及び生産が減少、加えて従来車種のモデルチェンジサイクルの谷間となり受注が低調に推移したことから減収となり、加えて人件費増などから営業損失を計上した。
財務状況は堅固、手元の現金及び預金は28億円超と豊富
2. 財務状況
2024年12月期末の財務状況は、資産合計が前期末比463百万円増加して6,047百万円となったが、主な要因は現金及び預金の増加58百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権含む)の増加168百万円、投資有価証券の増加による投資その他の資産の増加110百万円などであった。
負債合計は前期末比358百万円増加して2,816百万円となったが、主に買掛金の増加24百万円、契約負債の増加259百万円などによる。
純資産合計は前期末比105百万円増の3,231百万円となった。主な増減要因は、当期純利益の計上による利益剰余金の増加25百万円、為替換算調整勘定の増加36百万円、その他有価証券評価差額金の増加53百万円などであった。
3. キャッシュ・フローの状況
2024年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは209百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益220百万円、減価償却費67百万円、契約負債の増加248百万円で、主な支出は、売上債権の増加163百万円、未払金の減少13百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは120百万円の支出であったが、主な支出は定期預金の預入(ネット)42百万円、有形固定資産の取得20百万円、保険積立金の積立61百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは117百万円の支出であったが、主な支出は配当金の支払額95百万円、非支配株主への配当金の支払額11百万円であった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は16百万円増加し、2024年12月期末残高は2,789百万円となった。売上高の規模に比べて比較的潤沢な現預金を保有していると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
1. 2024年12月期の業績概要
C&Gシステムズ<6633>の2024年12月期の連結業績は、売上高が3,927百万円(前期比2.7%増)、営業利益が158百万円(同74.6%増)、経常利益が220百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同78.2%増)となり、2024年11月に修正した予想値(売上高3,801百万円、営業利益127百万円)を上回った。前期比の増益率は高いが、これは前期が悪すぎたことによるもので、全体的にはまだ回復途上と言えるだろう。
主力のCAD/CAMシステム等事業においては、国内ではEVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資への慎重な姿勢が継続し、特に自動車産業が盛んな地域において製品販売に影響が出た。一方でOEM開発売上及び一部既存OEM先へのライセンス売上は堅調に推移した。全体の流れとしては、2023年第3四半期に底を打ち、以降緩やかな回復が続き、前期比では増収増益となった。また保守売上は引き続き高い保守更新率を維持し、国内海外ともに収益に貢献した。
金型製造事業では、下半期には回復が見られたが2023年からの低調な受注環境の影響が上半期まで残り、通期でも減収となり、人件費増などから営業赤字となった。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高が3,478百万円(前期比4.1%増)、営業利益が162百万円(同117.7%増)、営業利益率が4.7%(同2.5ポイント上昇)となった。国内ではEVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資が抑制され、上半期は低調に推移したが下半期は回復が見られ、国内CAD/CAMの売上高は2,958百万円(同4.2%増)となった。海外も同様の傾向であったことから、海外CAD/CAMの売上高は520百万円(同3.6%増)となった。
金型製造事業の売上高は448百万円(同7.4%減)、営業損失3百万円(前期は16百万円の利益)となった。2023年度下期から2024年度上期にかけEV車販売数の落ち込みから新車種開発及び生産が減少、加えて従来車種のモデルチェンジサイクルの谷間となり受注が低調に推移したことから減収となり、加えて人件費増などから営業損失を計上した。
財務状況は堅固、手元の現金及び預金は28億円超と豊富
2. 財務状況
2024年12月期末の財務状況は、資産合計が前期末比463百万円増加して6,047百万円となったが、主な要因は現金及び預金の増加58百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権含む)の増加168百万円、投資有価証券の増加による投資その他の資産の増加110百万円などであった。
負債合計は前期末比358百万円増加して2,816百万円となったが、主に買掛金の増加24百万円、契約負債の増加259百万円などによる。
純資産合計は前期末比105百万円増の3,231百万円となった。主な増減要因は、当期純利益の計上による利益剰余金の増加25百万円、為替換算調整勘定の増加36百万円、その他有価証券評価差額金の増加53百万円などであった。
3. キャッシュ・フローの状況
2024年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは209百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益220百万円、減価償却費67百万円、契約負債の増加248百万円で、主な支出は、売上債権の増加163百万円、未払金の減少13百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは120百万円の支出であったが、主な支出は定期預金の預入(ネット)42百万円、有形固定資産の取得20百万円、保険積立金の積立61百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは117百万円の支出であったが、主な支出は配当金の支払額95百万円、非支配株主への配当金の支払額11百万円であった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は16百万円増加し、2024年12月期末残高は2,789百万円となった。売上高の規模に比べて比較的潤沢な現預金を保有していると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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